さつまいもは、離乳食初期からOKで、ペースト状にするのも簡単なので、離乳食に使いやすい食材ですね。
また、甘みがあり、赤ちゃんが好む食材です。
私の息子は、あまり離乳食を食べない赤ちゃんだったのですが、さつまいもは好きだったので、よく離乳食に取り入れていました。
でも、さつまいもを茹でたり蒸すだけだと飽きないかな?と思っていました。
さつまいもを使った離乳食について調べて美味しそうだと思ったのが、焼き芋を使った離乳食。
この記事では、焼き芋を離乳食に使うメリットと注意点についてご紹介します。
この記事を読んでいただけたら、焼き芋を使って手軽に離乳食を作れ、赤ちゃんも美味しく栄養を摂ることが出来るでしょう。
この記事を読まなかったら、赤ちゃんが焼き芋を食べ過ぎてしまったり、他の食材を食べなくなってしまうかもしれません。
では、早速見ていきましょう。焼き芋はどうやって離乳食に使えばいいのでしょうか?
- 焼き芋は離乳食に最適?甘すぎるとどうなるの?
- 焼き芋で赤ちゃんの離乳食に変化を!いつから始めるべきか
- 赤ちゃんに焼き芋を食べさせるときの量は?適切な分量と与え方
- 赤ちゃんが焼き芋を食べ過ぎるとどうなる?
- 焼き芋にはちみつをかけても大丈夫?赤ちゃんに与えるときのポイント
- 焼き芋の甘さは品種によって違う?甘い焼き芋のランキングベスト5
- 焼き芋を甘くするにはどうすればいい?失敗しないコツとポイント
- 焼き芋の甘さを引き出すコツ。おすすめの品種と焼き方
- 離乳食に焼き芋を使うなら冷凍がおすすめ!保存方法と解凍方法をご紹介
- スーパーの焼き芋は離乳食にもぴったり!メリットや注意事項、食べさせ方のポイント
- 焼き芋を使ったおやきの離乳食レシピ。赤ちゃんに栄養バランスの良い食事を提供しよう
- まとめ
焼き芋は離乳食に最適?甘すぎるとどうなるの?
さつまいもを切ったり皮を剥いたりせず、そのまま加熱する焼き芋は、とっても甘くて美味しいですよね。
焼き芋には栄養が詰まっているので、離乳食に向いています。
また、焼き芋の甘さが気になる方がおられると思いますが、自然の甘みなので、体に害はありません。
しかし、甘い食材に慣れてしまうと、焼き芋ばかり欲しがったり、他の食材を食べないことがあるので注意しましょう。
さつまいもには、食物繊維やビタミン、カルシウムやカリウムが含まれています。
さつまいもを皮ごと焼き芋にすることで、カリウムやビタミンCが流れ出るのを防げます。
さつまいもを茹でている間、鍋から目が離せないとなると、赤ちゃんが泣き出してしまうかもしれませんが、焼き芋だと、ずっとお鍋を見守る必要がないので、離乳食に最適です。
焼き芋を上手に離乳食に取り入れると、離乳食作りが楽になりますよ。
焼き芋で赤ちゃんの離乳食に変化を!いつから始めるべきか
焼き芋の原料であるさつまいもは、離乳食初期(5~6ヶ月)から使える食材です。
離乳食を始めて1週間が経ち、赤ちゃんがおかゆに慣れたころから与える事が出来ます。
初めてさつまいもを与える時には、アレルギーがないか様子を見るため、1さじずつ与えましょう。
おかゆは、あまり食べない赤ちゃんでも、さつまいもだと喜んで食べてくれることがあります。
『赤ちゃんが離乳食を食べてくれない』とお悩みの方がいたら、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつさつまいもを離乳食に取り入れてみましょう。
もちろん、茹でたさつまいもだけではなく、焼き芋も離乳食初期から食べられます。
焼き芋も上手に離乳食に取り入れると、バラエティ豊かな離乳食になりますね。
赤ちゃんに焼き芋を食べさせるときの量は?適切な分量と与え方
赤ちゃんに、ひとさじから与え始めた焼き芋。
離乳食が進むとどれくらい食べさせたらいいのか気になりますね。
離乳食の時期別に、適切な分量や与え方について紹介します。
離乳食初期(5~6ヶ月):1回あたりベビースプーン1杯からスタート
焦げ目を取り除いた焼き芋をペースト状にして、湯冷ましやミルクでのばし、ゴックンと飲みこめるようにしてから与えます。
離乳食中期(7~8ヶ月):1回あたり20~30g
焦げ目を取り除いた焼き芋をスプーンでつぶしたり、5㎜角にカットしてから与えます。
おかゆに混ぜたり、湯冷ましなどの水分を加えると食べやすいです。
離乳食後期(9~11ヶ月):1回あたり45g
硬いところを取り除いた焼き芋を7㎜角に切って与えます。後期になると、焼き芋をそのまま食べられますが、パサパサした焼き芋の場合は、水かお茶を用意して、のどにつかえないようにしましょう。
離乳食完了期(12~18ヶ月):1回あたり50~55g
硬いところを取り除いた焼き芋を1cm 角に切って与えます。離乳食後期と同様、水かお茶を用意して、のどにつかえないように気を付けましょう。
他の野菜や果物を一緒に与える時は、焼き芋の量を調整してくださいね。
赤ちゃんが焼き芋を食べ過ぎるとどうなる?
ビタミンやカリウム、食物繊維など、さつまいもには栄養がいっぱい!
手軽なので、つい焼き芋を離乳食に頻繁に使ってしまう、もしくは、赤ちゃんが沢山焼き芋を食べたがる事があるかもしれません。
でも、焼き芋を食べ過ぎてしまうと、赤ちゃんが便秘や下痢になったり、まれにアレルギーを起こすこともあるので注意しましょう。
さつまいもに含まれている食物繊維は、適量を摂取するとおなかの調子を整えてくれますが、不溶性食物繊維の摂りすぎは胃もたれや吐き気の原因に、水溶性食物繊維の摂りすぎは便秘や下痢の原因になります。
また、同じ食べ物を続けて食べ続けると、腸に抗体ができ、遅延性食物アレルギーを発症することがあります。
食べ過ぎに注意して、栄養豊富な焼き芋を食べましょう。
焼き芋にはちみつをかけても大丈夫?赤ちゃんに与えるときのポイント
焼き芋にはちみつをかけると、さらに甘くなって美味しいですが、赤ちゃんにはちみつを与えるのはNGです。
はちみつに含まれているボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱で菌が死滅することはありません。
赤ちゃんがはちみつを食べることで、乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
はちみつは、1歳を過ぎてから少しずつ与えましょう。
甘い品種のさつまいもを選んだり、調理法によって甘みを引き出すことが出来るので、赤ちゃんに甘い焼き芋を食べさせてあげたい時には、品種や調理法を工夫してみて下さい。
赤ちゃんに焼き芋を与えるときは、はちみつをかけずに与えましょう。
焼き芋の甘さは品種によって違う?甘い焼き芋のランキングベスト5
焼き芋の甘さは、品種によって違うのをご存じですか?
たくさんある、さつまいもの品種の中から、ランキング形式でベスト5を紹介します。
1位 紅はるか
紅はるかの「はるか」は「はるかに甘い」ことが由来だそうです。名前の通り、焼き芋にすると糖度45度以上になる、とても甘い品種です。
2位 紅まさり
シルクスイートという品種の親種にあたる、紅まさり、しっとりしていながら、ホクホクした食感も楽しめる品種です。
3位 安納芋
ねっとりとした食感と甘さ、オレンジ色の果肉が特徴です。
4位 クイックスイート
短時間の加熱時間で食べられ、電子レンジで加熱しても甘みを引き出すことが出来る品種です。
5位 紅あずま
昔ながらのホクホクした食感を楽しめる品種です。
それぞれの品種に特徴があるので、お好みの品種を見つけて下さいね。
焼き芋を甘くするにはどうすればいい?失敗しないコツとポイント
焼き芋を家で作ると、ホクホクしているけど、なんだか甘くない…。という経験はありませんか?
焼き芋を甘くするにはコツが必要です。
まず、収穫したてのさつまいもは、追熟することで甘くなります。10~15℃で2~3週間追熟しましょう。
また、低温で加熱することによって、甘さを引き出すことが出来ます。
加熱調理する時に、65~80℃を長く保つことで、さつまいもに含まれるアミラーゼが最大限にはたらき、甘い焼き芋が出来上がります。
・低温でじっくり加熱する
・さつまいもを丸ごと加熱する
カットしたさつまいもを高温で加熱してしまうと、甘い焼き芋にするのは難しいので、『さつまいもを丸ごと、低温でじっくり加熱する』というポイントを押さえて焼き芋を作りましょう。
焼き芋の甘さを引き出すコツ。おすすめの品種と焼き方
おすすめの品種は、甘い焼き芋ランキングで1位に選ばれた、紅はるかです。
ねっとりとした食感と上質な甘さは、焼き芋にピッタリ!
紅はるかが持つ甘さを引き出す焼き方について見ていきましょう。
フライパンや、魚焼きグリルで焼き芋を作る方法もありますが、火加減を気にしたり、コンロのそばを離れられなくなるので、おすすめするのは、オーブンや電子レンジ、オーブントースターを使った方法です。
オーブンでの焼き芋の作り方
・洗ったさつまいもを、濡らした新聞紙で包んだ後、アルミホイルで包みます。
・さつまいもを、オーブンに入れて、余熱なしで160℃90分焼きます。
・焼けたら、そのまま10~15分放置します。竹串を刺して硬ければ、追加で加熱します。
オーブントースターでの焼き芋の作り方
・洗ったさつまいもをアルミホイルで包みます。
・オーブントースターに入れ、800~850Wで15分焼き、そのまま10分ほど置いてから、ひっくり返してまた15分焼きます。竹串を刺して硬ければ、追加で加熱します。
ご自宅のオーブントースターのワット数に応じて、焼き加減を調節してください。
電子レンジでの焼き芋の作り方
・洗ったさつまいもを濡らした新聞紙で包んだ後、ラップで包みます。
・竹串でラップに穴を開けます。
・耐熱皿に乗せて、電子レンジ500W で10分加熱します。
・ラップに包んだまま3分置きます。硬い場合は500W で3分ずつ加熱します。
私は、手軽に焼き芋が食べたいので、電子レンジやオーブントースターで作ることが多いのですが、低温でじっくり加熱する方が甘さを引き出せるので、オーブンでの焼き芋づくりも試してみてくださいね。
離乳食に焼き芋を使うなら冷凍がおすすめ!保存方法と解凍方法をご紹介
さつまいもを丸ごと焼き芋にしても、赤ちゃんが食べるのは少しだけ。
残った焼き芋を毎回全て大人が食べるのも大変ですよね。
そこで、焼き芋を冷凍することをおすすめします。
冷凍保存する際にちょっとした工夫をすることで、離乳食を作るときに楽になります。
また、解凍方法についてもご紹介します。
焼き芋の冷凍方法
・ペーストや、マッシュしてから保存
焼き芋の皮や、焦げている部分を取り除いてから、裏ごししたり、マッシュしてから、製氷皿に入れて冷凍保存。
または、フリーザーバッグに焼き芋のペーストやマッシュを入れてから、空気をぬいて平らにならし冷凍保存。
・中期(7~8ヶ月)以降は、赤ちゃんが食べられる大きさに刻んでから、小分けにして冷凍保存。
冷凍した焼き芋は、2週間から1ヶ月で使い切るようにしましょう。
焼き芋の解凍の注意点
自然解凍だと、菌が繁殖する恐れがあるので、必ずしっかり加熱しましょう。
私がよくやっていた失敗ですが、離乳食1食分を解凍しようとすると、少量なので、気を付けないと水分が飛んでしまいカチカチになります。
どのようにして解凍したらいいのでしょうか?
・耐熱容器に入れ、ラップをかける場合には、ふんわりとラップをかける。
・離乳食が少量の場合には、少し水分を加えてから、電子レンジで少しずつ加熱。水分が足りないようなら、途中で水分を足す。
一回分ずつ小分けにして冷凍保存すれば、次に離乳食を作るときに楽になりますね。
スーパーの焼き芋は離乳食にもぴったり!メリットや注意事項、食べさせ方のポイント
スーパーで売っている焼き芋も、もちろん離乳食に使えます。
お家でさつまいもを加熱しなくても、手軽にさつまいもを離乳食に出来るのがメリットです。
スーパーで売っている焼き芋を、赤ちゃんに食べさせる時に注意した方がいいこと、また食べさせ方には、どんなポイントがあるのでしょうか?
遠赤外線で温められたスーパーの焼き芋は、少し焦げていたり、中には硬い部分があったりするので、赤ちゃんに与える前に確認しましょう。
赤ちゃんにスーパーの焼き芋を食べさせる時には、焦げている部分や硬い部分を取り除いて、月齢に合わせて滑らかに裏ごししたり、刻みます。
焼き芋がパサパサして水分が足りない場合は、水分を加えると食べやすくなります。
スーパーの焼き芋も、赤ちゃんと一緒に楽しめますね。
焼き芋を使ったおやきの離乳食レシピ。赤ちゃんに栄養バランスの良い食事を提供しよう
焼き芋をペースト状にすると、スプーンで食べさせる分にはいいのですが、自分で食べたがるようになると、手や口の周りがペーストでベタベタになります。
私の息子は、赤ちゃんの時ペーストがついた手でテーブルや椅子を触っていました。
ペーストがついて乾いたテーブルや椅子、結構掃除が大変です。
そこで、手づかみで食べられる時期の赤ちゃんにおすすめなのが、焼き芋のおやきです。
多めに作って冷凍保存することも可能です。
それでは、焼き芋のおやきのレシピを紹介します。
離乳食中期(7~8ヶ月)~:焼き芋のおやき
【材料】
・焼き芋・・・300g
・片栗粉・・・大さじ3
・牛乳・・・大さじ3
【作り方】
①:焼き芋を縦半分に切り、中の柔らかい部分をスプーンですくってビニール袋に入れる。
②:①の袋に片栗粉と牛乳を入れて揉み、お好みの大きさに成形する。
③:フライパンに、フライパン用ホイルを敷いてから焼く。
【ポイント】
片栗粉と牛乳を入れるタイミングで、刻んだ野菜や、青のり、きなこなどを加えると栄養バランスが良くなります。
甘くて美味しいので食事の時だけでなく、おやつにもおすすめですよ。
まとめ
焼き芋は、離乳食に最適な食材のひとつです。甘くて栄養豊富で、赤ちゃんが喜んで食べてくれます。この記事では、焼き芋を離乳食に使うときのポイントを紹介しました。
読み飛ばしてしまった方のためにまとめると、以下のようになります。
- 焼き芋は、離乳食初期(5~6ヶ月)から与えられる食材です。アレルギーの有無を確認しながら、少しずつ与えましょう。
- 焼き芋は、低温でじっくり加熱することで甘さを引き出せます。オーブンや電子レンジ、オーブントースターを使って作る方法がおすすめです。
- 焼き芋は、冷凍保存することができます。ペーストやマッシュにして小分けにして冷凍しましょう。解凍するときは、しっかり加熱して水分を調節してください。
- 焼き芋は、はちみつをかけてはいけません。はちみつに含まれるボツリヌス菌は赤ちゃんに危険です。1歳を過ぎてから少しずつ与えましょう。
- 焼き芋は、食べ過ぎると便秘や下痢、アレルギーの原因になります。他の野菜や果物とバランスよく与えましょう。
焼き芋を離乳食に取り入れることで、赤ちゃんの食事が楽しくなりますね。ぜひ試してみてください。