卒園式の目録の記載事項は、タイトル・品名・数量・目的・日付・贈り主・贈り先の7点です。
卒園式の目録の書き方を大まかに説明すると、
①右に「目録」
②中央に「一、(品名)(数量)」「右の通り卒園記念品として贈呈いたします。」
③左に「日付」「贈り主」「贈り先」
となります。
以下で詳しい目録の書き方を、文例を交えて解説しますね。
卒園式の目録はどう書く?ママが知っておきたいポイントとおすすめの文例
①目録用紙、または奉書紙を用意する
②奉書紙の場合、紙を縦に二つ折りにし、袋状になった側を下にした状態で、左、右の順で三つ折りにする
③三つ折りを開き、二つ折りの状態にまで戻したら、右部分、中央部分、左部分、と3分割されていることを確認する
④筆などを用いて縦書きで、右部分の中央に「目録」と書く
⑤中央部分の右側に
一、滑り台 壱台
一、絵本 壱拾冊
のように、「一、」と書いた後、品名・数量を書く
⑥中央部分の左側に「右の通り卒園記念品として贈呈いたします。」と書く
⑦左部分に
令和○年○月○日
令和○年度卒園児保護者一同
○○幼稚園 園長 ○○○○様
と、日付・贈り主の名称・贈り先の名前を書く
数字は改ざん防止のため、漢数字で書きましょう。
個数表記も、台、冊、枚など、正しい数え方で書いてくださいね。
贈呈品がいくつあっても「一、」と書きます。
書き上げた後は、園に内容を確認してもらうと、本番で失敗せずに済みますよ。
目録はのし袋に入れ、読み上げた後、再びのし袋に入れて相手に渡します。
卒園式の目録はどう読む?ママが押さえておきたい読み方のルールとコツ
卒園式の目録は、謝辞と違って、読み上げるだけで大丈夫です。
ゆっくり、丁寧に読むことを意識すると良いでしょう。
とはいえ、本番で実際にどう動くのか気になりますよね。
具体的には、
①進行係の方から「卒園児保護者会より、記念品が贈られます」などの、卒園記念品や目録贈呈の合図がある
②呼ばれたら立ち上がり、来賓・先生方に礼をし、壇上に上がる
③園長先生に礼をし、目録をのし袋から取り出し「目録、一(ひとつ)、滑り台1台、一(ひとつ)、絵本10冊……以上を、卒園記念品として贈呈いたします」と、目録を読み上げる
④読み終えたら左・右の順にたたみ、のし袋に入れて、表書きを園長先生に向けて渡す
⑤礼をして壇上から下り、先生・来賓方に礼をして席に戻る
目録の「一、」は「ひとつ」と読みます。
目録の贈り主と贈り先は、読んでも読まなくても良いようです。
どこまで読むのか、園に確認しておくと安心ですね。
また、壇上でのし袋から出したり入れたりするのは、結構手こずります。
目録を出す時は、水引を抜かずに、裏の紙の上側だけを水引から外し、上部から目録を出し入れします。
閉じる時は上側の紙を元に戻せば、水引に苦戦せずに綺麗に戻せますよ。
目録に現金を添えるときの書き方と注意点。卒園式で失礼にならない方法とは
目録には現金を入れることも可能です。
その際、目録の品名は「一、金 参拾萬円也」のように書きます。
市販の中袋などに現金を入れ、表面に「金 参拾萬円」などの金額、裏面に贈り主を書きます。
同封して渡すことも可能ですし、目録だけ読み上げ、後で渡すこともあるようです。
実際に渡した人は、目録を読み上げた後、そのまま一緒に渡したとのこと。
園によって対応が違うため、事前に確認すると良いでしょう。
卒園式の目録、封筒に入れるときのマナーとは?ママが実践した正しいやり方と注意点
卒園式の目録は、のし袋に入れます。
目録用ののし袋は、水引が結び切りと蝶結びの2種類ありますが、卒園式は何度あっても良いお祝いにあたるため、何度でも結び直せる、蝶結びを使います。
目録を入れた後、のし袋の裏面は、上・下の順に閉じ、下側が上を向くようにします。
上側が下を向いていると、弔事の際の包み方になってしまうため、注意が必要です。
お祝い事の時は、福を受け止めるために下部分を上向きにし、弔事の時は涙を流すように上部分を下向きにする、と覚えましょう。
目録は読み上げた後包み直す必要があるため、目録を作る人と読み上げる人が違う場合、包み方の引き継ぎも忘れずにしてあげてくださいね。
卒園式の目録、封筒に書く宛名はどうする?先生や園長先生に失礼のない書き方のコツ
目録ののし袋の表書きに、宛名は必要ありません。
中の目録に、必要事項が全て書いてあるからです。
目録での贈り主の書き方の注意点は、相手に「園長」などの肩書きがある場合、名前の前に記載するということです。
敬称で「様」を使うのか「殿」を使うのか迷うかと思いますが、「○○園 園長 ○○様」のように、個人名に付ける場合は「様」を使いましょう。
名前が分からず、「○○園 園長殿」のように役職に付ける場合は、「殿」を使います。
また、「園長先生殿」のように「先生」をつけてしまうと二重敬語になってしまうので、「先生」は外すようにしましょう。
ママの卒園式の服装で失敗しないために!注意すべきNG例と対策法
服
卒園式でのママの服装は、ワンピースとジャケットか、ジャケットとスカートのセレモニースーツの、セミフォーマルが基本のスタイルとなります。
パンツスーツでも大丈夫ですが、正式ではないため、事前に園の傾向を調べる必要があります。
服の色は、お別れの日でもあるので、黒・ネイビー・グレーなどのダークカラーにしましょう。
入学式に着回したい場合、ツイード素材のネイビーがオススメです。
カーディガンやストールなどはNGで、スカート丈はひざが隠れるくらい〜ふくらはぎ中間くらいまで。
ワンピースの場合、スカート丈に加えて、袖もひじが隠れる長さを選ぶのがマナー。
ブラックフォーマル(冠婚葬祭用の服)でもOKですが、光沢の無い漆黒色のものは喪服なのでNGです。
また、喪服っぽいデザインのものはやめておきましょう。
アクセサリー
ホワイトパールで、ネックレスはロングタイプや2連だとより良いでしょう。
コサージュやブローチをつけると、華やかになって良いですね。
コサージュを付ける際は、赤・オレンジなどの目立つ濃い色は避け、白や淡いピンク・ブルーなどにしましょう。
パールモチーフがついたものも、華やかさが増すのでオススメです。
バッグ
バッグは、必要最低限のものが入る程度の、小さめのものを選びましょう。
クラッチやチェーンバッグは避けてください。
本革や光沢を抑えた布製が定番で、色は黒やベージュが無難です。
バッグに入りきらない場合は、無地でダークカラーのサブバッグを用意してくださいね。
靴
基本的にプレーンなデザインのもので、上品なデザインのものであれば、エナメル・ビジュー・ラメ付きでも良いです。
カジュアルになってしまうスニーカーや、足先が出てしまうオープントゥは避けましょう。
ヒールは高すぎないもので、フラットな靴でも大丈夫です。
ストッキングはベージュで、黒や生脚、タイツは避けましょう。
コート
ウールのきれいめロングコートや、裏地付きのトレンチコートなど、フォーマル感のあるコートを着用しましょう。
色は黒・紺・ベージュが良いです。
ダウンコートは避けましょう。
3月上旬〜中旬はまだ寒い時期なので、防寒対策はしっかりと!
スーツの下にインナーを着たり、短いスパッツを履いたりしてくださいね。
底の厚いヒール付きスリッパで、防寒しつつきちんと感を出すのも良いでしょう。
タイツを履けないため、足元がどうしても冷えるので、足裏用のカイロを貼るのも良いですね。
まとめ:これで卒園式の目録に失敗しない!
卒園式の目録の書き方は、
①右に「目録」
②中央に「一、(品名)(数量)」「右の通り卒園記念品として贈呈いたします。」
③左に「日付」「贈り主」「贈り先」
です。
目録とは、園に渡す「卒業記念品のリスト」のようなものです。
目録は書き方が決まっているため、文例に沿って書けば大丈夫ですよ。
型が決まっているので、内容には迷いませんが、字を書くのが大変ですよね。
書道家の方に頼んだ人や、字の上手い人にお願いした人、パソコンで作成して印刷用の和紙に出力した人もいるようです。
目録は園にお渡しするものなので、不安な部分は園と相談して、当日は万全の状態で臨めると良いですね。