まず結論からお伝えすると、離乳食として赤ちゃんに与えるのは、できるだけシンプルな食パンがおすすめです。
食パンは離乳食初期の後半(6カ月)から与えることができますが、スーパーやパン屋さんでは非常に多くの種類が販売されていて、どれを買おうか迷ってしまう方もいるかもしれませんね。
まず、選ぶポイントをご紹介します。
初めての離乳食 食パンを選ぶポイントは?
食パンを購入する際は、原材料やアレルギーの表示を確認しましょう。添加物が入っていないか、国産小麦かどうかなど、各家庭でこだわりのポイントは異なると思いますが、バターや砂糖をたっぷり使った甘いものよりは、材料の数が少ないシンプルな食パンが赤ちゃんには向いています。
注意することとして、食パンの中には蜂蜜が使用されているものがある点です。1才未満の子が蜂蜜を食べると「乳児ボツリヌス症」に感染する可能性があるので、蜂蜜を使っていない食パンを選びましょう。袋に「1才未満の乳児には与えないで」と注意書きがあることが多いと思いますよ。
また、卵を含む食パンは多いですが、アレルギーについて確認をしてから与えるか、卵を使用していないものを選びましょう。
甘いロールパンは離乳食後期(9~11カ月)から少しずつ
ロールパンは食パンと比べてバターが多く使われています。バターは消化に負担がかかる食材なので、離乳食後期(9~11カ月)から少しずつ与えましょう。
また、ライ麦パンや全粒粉を使ったパンは、小麦粉を使ったパンより消化しにくいことや、噛みにくいことから、赤ちゃんにはあまり向いていません。大人には健康にも良いと人気ですが、赤ちゃんに与えるのであれば、離乳食完了期の1才以降が目安とされています。
離乳食の定番!パン粥は冷凍して手軽に活用
パンを柔らかく煮てすりつぶしたパン粥は、離乳食の主食として活躍するメニューです。
固いパンの耳は取り除いて、白い柔らかい部分だけを使います。パンを煮た後に、裏ごししたり、ブレンダーで滑らかにしてから与えましょう。
初めて与えるときは、離乳食スプーン1さじからです。離乳食中期(7~8カ月)は食パン15~20グラム程度です。
ちなみに、スーパでよく売られている4枚切りの1枚分はおよそ90~100gなので、少量のパン粥を毎回作るのは大変ですよね。パン粥は冷凍できるので、多めに調理した後に小分けの容器に入れ、熱が取れたら冷凍庫に入れましょう。解凍は電子レンジでも、鍋での調理でもできますが、冷凍によって乾燥ぎみになっていることがあるので、水分を少し足してあげるとよいでしょう。
牛乳をつかったミルクパン粥は離乳食中期(7~8カ月)から
パン粥の水分として牛乳を使うこともあります。牛乳は、加熱して離乳食の材料としてなら離乳食中期(7~8カ月)からが目安です。最初は牛乳の量は少しだけにして、徐々に増やしていきましょう。
粉ミルクを使う場合は離乳食初期の後半(6カ月)から与えることができます。その場合の粉ミルクは、いつもの分量で調乳してから使いましょう。粉ミルクは冷凍には向きませんので、調理後は食べきるようにしましょう。
離乳食後期以降(9カ月~)は食パンの手づかみ食べに挑戦!
食パンを粥にせず、そのまま食べられるのは離乳食後期以降(9カ月~)からが目安です。まずは1口で食べられる大きさに切って与えます。
この時期からは手づかみで食べることも増えてきますので、食パンもぜひ赤ちゃんに手づかみしてもらいましょう。
食パンは手も汚れにくい食材なので便利ですよね。1つ注意してほしいのは、うまくもぐもぐできないと、口の中で固まったり、喉に張り付いてしまうことが考えられる点です。目を離さずに少しずつ食べさせましょう。少しトースターで焼くと、持ちやすく、口の中にくっつきにくくなりますよ。
簡単アレンジではコープが便利
食パンそのままの味に慣れてきたら、アレンジをしてみましょう。
アレルギーに気をつけながら、食べなれた食材を少しずつ加えていくのがおすすめです。そこで、コープで販売されている冷凍の野菜ペーストやホワイトソースをご存じですか?
解凍してパン粥に入れるだけで、風味や彩りがアップします。また、食パンに挟めば簡単にサンドイッチが出来上がります。
野菜を茹でてすりつぶしたり、裏ごししたり、離乳食づくりは大変ですよね。便利なアイテムも活用してみましょう。
まとめ:離乳食におすすめのパンはシンプルな食パン
離乳食におすすめなのは原材料がシンプルな食パンです。選ぶときには、蜂蜜と、アレルギーの原因となりやすい卵・乳についての表記を確認しましょう。
手づかみ食べでは、詰め込みすぎたり、口の中で固まっていないか見守るようにしてくださいね。
パンは、パン粥や手づかみ食べで離乳食に大活躍します。いろんな食材と相性が良いので、成長にあわせてアレンジを楽しんでくださいね。