どうしたら?赤ちゃんをベッドに置くと泣くんだけど!
きょうも長い夜が始まる恐怖・・・
生後3ヶ月を過ぎたくらいから、赤ちゃんの夜泣きが始まり、眠れない夜を過ごしているママは少なくありません。
抱っこしてあげると泣き止んですやすやと寝息を立てるのに、そっとベッドに置くとその途端にまたギャアッと泣き出す。
もう一回抱っこで泣き止む。ベッドに置くとまた泣き出す…の繰り返し。
明日も早くから仕事に出かけるパパの睡眠を邪魔したくなくて、一晩中赤ちゃんを抱っこしていたなんていうママもきっと少なくないでしょう。
もう仕事に復帰しているママにとってはもっと大変!
これではママの方が参ってしまいますね。何かいい方法はないのでしょうか?
赤ちゃんの夜泣き対策について、まとめてみました。
そもそも「夜泣き」って何?
赤ちゃんが夜泣くことの総称のように使われる「夜泣き」という言葉。
でも、はっきりした理由があって泣いている場合は夜泣きとは呼びません。
- お腹が空いておっぱいを欲しがっていた
- おむつが汚れて不快だった
などの場合は、おっぱいやミルクをあげたり、おむつを替えてあげると泣き止みますよね。
そういった場合を除き、とくに理由なく夜に目を覚まして大泣きすることを夜泣きと呼ぶのです。
赤ちゃんはなぜ夜泣きをするの?
そもそも赤ちゃんが夜泣くのはなぜなのでしょう。実は、その原因は赤ちゃんの月齢によって異なるのです。
- 新生児期
- 生後1~4ヶ月
- 生後5ヶ月~
- 1歳前後
それぞれの月齢ごとの原因と対策を考えてみましょう。
新生児期の夜泣きの原因と対策
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がついていません。ママのお腹の中にいた時と同じように寝たり起きたりを繰り返し、だんだん外の世界に順応していくための準備期間のようなもの。
ですから、昼夜問わず泣いて当たり前なんです。
ママも出産後間もない頃ですから、赤ちゃんと一緒に休める時に休めばいいや、くらいの気持ちで付き合えるといいですね。
とは言っても、この時期の赤ちゃんが泣くのには、はっきりした理由があることが多いもの。
おっぱいをあげたり、おむつを替えたり、暑い、寒いなど室温を調整したりしてあげるとまたおとなしく眠ってくれることも。
根気よくあれこれ試してみましょう。
生後1~4ヶ月の夜泣きの原因と対策
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだよく目が見えていませんが、この頃になるとしっかり見えるようになり、その分刺激も増えていきます。
耳は、ママのお腹の中にいる時から聞こえていますが、聞こえる音はお誕生を境に大きく変化します。
いろんな情報刺激が入ることは、赤ちゃんの発達を促す反面、不安や興奮を引き起こすこともあるのかもしれません。ママに抱っこしてもらうと、聞き慣れたママの心臓の音が感じられて安心するともいわれます。
新生児と同様に、まず空腹やおむつの汚れなど、不快の原因を取り除いてあげましょう。
それでも泣き止まない場合は、抱っこをしてあげるしかないかもしれません。でも、いつまでも続くことではありません。
だんだん昼夜のリズムがついて、夜まとめて眠れるようになれば、夜泣きもおさまっていきますよ。
生後5ヶ月~の夜泣きの原因と対策
この頃になると、赤ちゃんの体内時計が機能し始め、昼夜の区別がつくようになってきます。だんだん夜まとめて寝てくれるようにもなるので、ママもちょっとずつ楽になったと実感し始める頃ではないでしょうか。
とはいえ、深い眠りと浅い眠りのサイクルが、大人に比べてまだまだ短く未熟なため、そのサイクルのはざまで目覚め、泣いてしまうことも。
また、赤ちゃんの首がすわって外出する機会が増えると、その分昼間の刺激も格段に増えるので、その興奮が夜になって夜泣きとして表れることもあるでしょう。
せっかく眠っていたのに目が覚めてしまって機嫌が悪いということも考えられます。
でも、それもすべて発達段階で必ず通る道なので、あまり深刻にとらえず気長につきあいましょう。
1歳前後の夜泣きの原因と対策
長いことママを悩ませた赤ちゃんの夜泣きも、1歳~1歳半くらいになると落ち着いてくるといいます。
でも、赤ちゃんの発達は個人差が大きいので、マニュアル通りに育つとは限りません。
この時期になってもまだまだ夜泣きがおさまらないからといって、心配する必要はありませんよ、大丈夫です。
むしろ、生後数ヶ月で一旦おさまっていた夜泣きが、1歳くらいになって再発したというケースだってあるくらい。
体も大きくなった分、泣き声も力強く大きくなるので、かえってまわりに気を遣って大変かもしれません。
でも、それだけ赤ちゃんの脳や睡眠が発達を遂げている証拠でもあるので、喜ばしいことでもあるのです。
夜泣き対策その前に
赤ちゃんが夜泣くのは当たり前のこと。そうわかってはいても、ママの気苦労は相当なものですよね。
赤ちゃんが泣いたらどうするかという対策を考えることも大切ですが、「夜泣きを止める」から「夜泣きを受け入れやすくする」という方向に発想を転換してみませんか。
夜泣きを止める→夜泣きを受け入れやすくする
- ご近所にあいさつをしておく
- パパの協力が不可欠
- 休める時には思い切って休む
一戸建てのお宅ならまだしも、マンションやアパートなどの集合住宅、とくに社宅などだとご近所への気兼ねがあって、赤ちゃんの夜泣きがよけいつらく感じられてしまいがち。
そんな場合は、あらかじめ赤ちゃんがいること、夜泣きで迷惑をかけるかもしれないことを伝え、あいさつをしておきましょう。そうすることでかなり気持ちが楽になるはずです。
平日の夜は、パパの協力を求めるのは難しいかもしれませんが、休日の前夜などはパパに頼んで、ママはしっかり休みましょう。
子育てはママ一人でできるものではありません。
ちゃんとパパに感謝の気持ちを伝え、
- 「パパの方が上手みたい」
- 「パパの抱っこだと安心してよく眠るみたい」
などと上手におだてて気持ちよく手伝ってもらっちゃいましょう。
昼間バリバリ家事をこなして、夜は赤ちゃんの夜泣きにつき合って…と完璧を目指していては身も心もボロボロなんてことになりかねません。
多少の手抜きをしてもいいんです。
昼間、赤ちゃんが眠っていたらママも一緒に休んじゃう。ママが倒れたら赤ちゃんも困ってしまいますから、思い切ってサボりましょう。
夜泣きはママのせいじゃない
何度かお伝えしましたが、赤ちゃんが夜泣くのは、その赤ちゃんが発達段階を順調にたどっている証です。
決してママの接し方や育て方がいけないわけではないのです。間違っても自分を責めたりしないようにしましょう。
同様に他の誰かのせいでもありません。赤ちゃんが元気に育っている証拠よ、と大らかにとらえ夜泣きを乗り切ってくださいね。