赤ちゃんの育児の中において、ママが特に頭を抱えることが「夜泣き」ではないでしょうか?
夜泣きがひどい赤ちゃんもいれば、全く夜泣きをしない赤ちゃんもいます。
しかし、一度夜泣きが始まると何をしても赤ちゃんは泣き止んではくれません。
睡眠不足が続き、気持ちに余裕があるママでもついイライラしてしまうことがあるのではないでしょうか?
我が子にイライラしてしまうなんて、なんだか嫌な気分にもなってしまいますよね、、、
- 夜泣きっていつから始まるの?
- 夜泣きの原因ってなに?
- 夜泣きでもう体力も精神的にも限界!誰か助けて!
- 夜泣きを防ぐ方法を知りたい!
そんなママにぜひ読んでいただきたい記事です。
夜泣きとは?いつから始まるの?
そもそも「夜泣き」は、一度眠りについた赤ちゃんが、はっきりした原因がないのに泣くことを指します。
空腹、おむつが濡れているといった理由で夜中に泣くのは夜泣きではありません。
- 夜泣き:はっきりした原因がないのに泣く
- 夜泣きではない:原因があって泣く(お腹がすいている、おむつが汚れているなど)
夜泣きは5~6か月頃に始まる子が多く、早い場合は3か月頃から始まる子もいます。まとまって寝てくれるようになってきたと思っていたのに、ある夜突然泣き始めます。
夜泣きのピークは7~8か月頃です。1歳6か月くらいでおさまってきますが、2歳を過ぎてもおさまらない赤ちゃんもいます。
このように、赤ちゃんによって夜泣きの時期などはかなりバラつきがあります。
共通しているのは、空腹でもなく、おむつが濡れているわけでもなく、体調が悪いわけでもないのに泣くことです。対処の仕方が分からず、「夜泣きは一時的なものだ」と考え、戸惑いながらも、耐え忍ぶママが多いです。
夜泣きの原因は?
夜泣きの原因ははっきりとは分かっていません。しかし、主に次の4つが原因だと考えられています。
- 眠りが未熟
- 生活リズムのずれ
- 興奮して眠れない
- ママがいなくて不安
眠りが未熟
夜泣きのほとんどは、赤ちゃんが眠りが浅い時に起こりがちです。
特に赤ちゃんの眠りのサイクルには特徴があります。私たちは、睡眠中にレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)という眠りを約90分周期で繰り返しています。
赤ちゃんの場合はこの周期が短く、目覚めやすいタイミングが何度もきてしまいます。
さらに、大人の場合、レム睡眠の割合は全体の睡眠時間の20%ほどですが、赤ちゃんはレム睡眠が全体の半分以上を占めています。まだ外の世界に慣れておらず、安心できなくて、浅い眠りが多いのかもしれませんね。
生活リズムのずれ
昼寝の時間が長かったり、起きる時間や寝る時間がバラバラだと、生活リズムが崩れます。その結果、うまく眠ることができず、夜に目が覚めて泣いてしまうこともあります。
ただでさえ、赤ちゃんは生まれたばかりの時は、細切れにほぼ一日中眠り、少しづつまとまった眠りへと変化してきている時期です。そのため、睡眠サイクルが不安定になるのは当然です。
しかし、赤ちゃん一人では、生活リズムを整えることができません。ママが生活リズムを整える手助けをしてあげましょう。
興奮して眠れない
日中に受けた刺激を、赤ちゃんは睡眠中に整理しています。そのため、脳が活発になり、刺激されて、興奮で目が覚めることがあります。
特に4ヶ月頃から少しづつ、情緒や欲望などをコントロールする「大脳辺縁系」という部分が発達します。
大脳辺縁系の発達とともに、欲求や不安などの情緒が生まれます。しかし、感情をコントロールする情緒制御システムができていないため、ただ泣いて訴えます。
夜泣きは赤ちゃんの脳が急速に発達することで起こるものであり、赤ちゃんが正常に成長している証なのです。
また、夜泣きほどではなくとも刺激にとても敏感になるため、背中スイッチが今までより悪化する赤ちゃんもいます。
※背中スイッチ:腕の中で眠った赤ちゃんが、布団に背中がついた瞬間に目覚めて泣くこと
ママがいなくて不安
目覚めたときにママがいないことで、不安になって泣いてしまう場合もあります。
赤ちゃんはママはいつもそばいる安心できる存在と認識しています。大脳辺縁系の発達も重なり、ママがいないことに対する不安も今まで以上に増します。
さらに、欲求なども強くなる時期なので、ママにそばに居てほしくて泣いてしまう赤ちゃんもいます。
スキンシップなどをしっかりとったり、抱っこしなくてもママが傍にいることを教えてあげられると、赤ちゃんも安心できますよ!
夜泣きを防ぐためにできること
それぞれの赤ちゃんによって原因や対処法は様々です。以下に夜泣きを防ぐ方法をまとめてみました。ママ自身のためにも、赤ちゃんのためにも、色々と組み合わせて、挑戦してみましょう。
生活リズムを整える
一番のポイントは生活リズムを整えることです。
朝は起きる時間を決めて、毎日同じ時間に起こすようにします。
夜泣きで寝不足の場合は、朝はいつも通りの同じ時間に起こし、昼寝の時間を少し長くするなど調整してあげましょう。
朝起きたら、カーテンを開けて朝の光を浴びることでも、体が目覚めてきます。他にも、食事の時間を一定にしてあげるのも効果的です。夜は静かに、暗くして、寝やすい環境を作ってあげましょう。
ママが早起きが苦手な場合や、パパの仕事が遅い場合もありますが、できるだけ赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも、赤ちゃんと一緒に生活リズムを整えていきましょう!
昼寝は早めに切り上げ、活発に遊ばせる
昼寝は夕方までに早めに切り上げて、昼間に活発に遊ばせましょう。夜疲れてぐっすり寝るようになります。
テレビやスマホなどを赤ちゃんに見せる場合も刺激が強いので、30分程度にし、できるだけ身体を動かせるような遊びをさせるように心掛けましょう。
寝る前にしっかりスキンシップをとる
寝る前にはたっぷりスキンシップをとって、赤ちゃんを安心させてあげましょう。絵本を読んだり、マッサージしたり、たくさん話しかけてあげましょう。
ママがあくびをしながら、
「眠たいねぇ~、ねんねの時間だね~」
「楽しい夢いっぱい見ようね~」
と優しく、眠りを促してあげるのも効果的です。
これらは、赤ちゃんの不安を緩和し、夜泣きを防ぐだけではありません。毎日、寝る前に行うことで、入眠するための儀式となり、スムーズな寝かしつけにも効果がありますよ!
まとめ
「夜泣きは赤ちゃんなら仕方のないこと!」
「育児をするママは避けられない道だから、仕方ない。」
でも、夜泣きも長く続けば、ママを精神的に追い込んでしまいます。
- ノイローゼになったり、
- 睡眠不足でイライラして、
- 赤ちゃんや家族にあたってしまう、、、
そんなママにはなりたくないなぁって思いますよね。
すごく嫌な気分になってしまいますよね。
赤ちゃんも大事ですが、ママ自身のことも大事にしてあげてください。
完全に夜泣きをなおすことはできなくても、少しでも改善できれば、ママにとっても、赤ちゃんにとってもきっと良い影響を与えます。
時間はかかるかもしれませんが、原因を探し、色々組み合わせて「夜泣き改善」を目指しましょう!