つるつるの食感が特徴のなめこは、離乳食後期(9~11ヶ月)から使うことができます。
食物繊維を多く含んでいますし、つるつるとして飲み込んでしまうことがあるので、初めは細かく刻んで与えましょう。
きのこは生では食べることができない食材です。
なめこのアレルギーは起こりにくいようですが、加熱が十分でないと、アレルギー反応を起こしやすいそうなので、そういった意味でも加熱は必ずしましょう。
なめこは食物繊維が豊富なことと、つるつるの成分であるムチンが身体によい成分として知られています。
なめこの味噌汁は味噌の乳酸菌も摂取できますし、日々の食事に取り入れられるとよいですね。
なめこは何歳からあげられる?
つるつるとしていて美味しいキノコ、なめこ。お味噌汁にもとっても合いますよね。
子どもには何歳からあげることができるのでしょうか。
なめこだけでなくきのこ全般に言えることですが、食物繊維をたくさん含んでいる食材ですので消化器官に負担がかかります。
そのため、消化器官が未熟な離乳食初期、中期は避けたほうがよいでしょう。
なめこは離乳食後期(生後9〜11ヶ月後)から離乳食に取り入れてもよいことになっています。
なめこでアレルギー症状が出ることはあるのか
一般的には、なめこを含むきのこ類はアレルギーを起こしやすいものではありません。
しかし乳幼児期は免疫機能や消化吸収機能が未熟なことがあります。
食物中の成分が十分に分解できずに吸収されると、アレルギー反応を起こしやすくなるといわれています。
また、きのこ類のアレルギーが起こることはゼロではありませんが、加熱不足のきのこを食べてアレルギー反応を引き起こすことが多いようです。
以上のことから、なめこを離乳食に取り入れる際は、
・十分に加熱すること
が大切です。
初めてなめこを食べさせるときには、ごはんの時間をかかりつけの病院が開院している時間帯にすると、より安心ですね。
なめこを離乳食に使うときは
普段、大人の食事になめこを使用するときは、軽く水洗いし、さっと火を通します。
離乳食に使うときにはどんなところに気をつければよいのでしょうか。
離乳食後期(9~11ヶ月)では、カミカミ期とは言ってもまだまだ咀嚼力は弱いので、食物繊維の多いなめこは細かく刻んであげましょう。
軸よりかさの部分の方が柔らかいので、初めはかさの部分を細かく刻んで使うとよいです。
なめこは火の通りやすい食材ですが、生食はできませんので、必ず加熱をします。
離乳食完了期(12~18ヶ月)では小さめのなめこであれば、そのままの大きさで使うことができますが、株とりなめこなど、大きい場合は少し刻むと食べやすいです。
なめこはつるつるしているので、そのまま飲み込んでしまう場合もあります。
お子さまの様子を見て、よく噛まずに飲み込んでしまっているようでしたら刻んで使ってもよいですね。
なめこ大好きな我が子も、なめこを離乳食に出すと必ず飲み込んでしまうのでしっかり噛めるようになるまでは刻んで与えていましたよ。
なめこの離乳食活用方法
なめこは実は離乳食にとっても使いやすい食材なんです。
水分の多いなめこは悪くなりやすいので、冷凍ストックしておくのがおすすめです。さっと水洗いし、おがくずなどのゴミを取り除き、鍋に入れ少量の水か出汁を入れて煮ます。
冷めたら製氷皿など小分けの容器に入れて冷凍します。
使うときは、一欠片ずつ量を調節して使用できます。
離乳食後期(9~11ヶ月)は1食に野菜を30〜40g、完了期は40〜50g取り入れるのが目安として示されています。
他の食材と合わせて目安の量になるように調節します。
解凍したあとも一度加熱すれば加熱不足も防ぐことができますし、安心ですね。
また、ぬめりがあるので、わざわざとろみをつけなくても、なめこと合わせると自然なとろみがつきます。
そのままではもそもそして飲み込みづらいお肉や、芋類と混ぜてもとても食べやすくなりますよ。
なめこの味噌汁、すばらしい効果!
なめこにはすばらしい健康効果があります。また、味噌汁は日本人の食生活に取り入れやすい調理法です。
なめこの味噌汁にどんな効果があるのかご紹介します。
ムチン
なめこのぬめりは、ムチンと呼ばれるタンパク質と多糖類が結合した成分です。
消化器官などに密着して、粘膜を保護する働きがあります。
粘膜が強化されると、インフルエンザなどウイルスが体内に入るのを防いでくれますよ。
食物繊維
なめこに含まれる食物繊維には水溶性と不溶性の二種類があります。
水溶性食物繊維は血糖値の上昇を抑えたり、血中のコレステロールやナトリウムを体外に排出する効果があります。
不溶性食物繊維は有害物質を吸着し体外に排出したり、便のかさを増やし、便秘を改善する働きがあります。
なめこはこの両方の食物繊維を含んでいます。
味噌
味噌は発酵食品ですので、味噌を使うことで乳酸菌を摂取することができます。
乳酸菌は腸内環境を整えてくれます。
なめこの味噌汁に、こんなにすばらしい効果があるのですから、日々の食事に取り入れられるとよいですね。
味噌を入れる前になめこを少量取り出せば、離乳食用の取り分けにもできます。
なめこに関するよくある質問と回答
Q: なめことは何ですか?
A: なめことは、エノキやブナなど広葉樹の倒木や切り株、枯れ株の上に群生するキノコです。全体にぬめりがあり、食物繊維が豊富です。
Q: なめこにはどんな栄養や効果がありますか?
A: なめこには、ムチンという水溶性食物繊維が多く含まれています。ムチンには、胃粘膜を保護したり、タンパク質の吸収を助けたりする効果があります。また、トレハロースという糖質には骨粗しょう症の予防効果が期待されています。カリウムや葉酸なども含まれています。
Q: なめことなめたけとはどう違いますか?
A: なめことなめたけは同じキノコですが、呼び方が地域によって異なります。一般的には、関東ではなめこ、関西ではなめたけと呼ばれることが多いようです。
まとめ:なめこは離乳食に取り入れやすい!後期(9~11ヶ月)から!
なめこは加熱をして、細かく刻めば離乳食後期から使うことができますよ。
アレルギーは起こりにくい食材ですが、初めてのときは病院が開いている時間にしましょう。
冷凍保存もできますし、自然なとろみもつくので離乳食にも活用できます。
なめこの味噌汁は健康効果がとても高いので、日々の食事に取り入れられるとよいですね。