ねばねばとした粘りと、シャキシャキ食感が特徴のめかぶ。
身体もよろこぶ栄養たっぷりなめかぶを赤ちゃんにも食べてほしいですよね。
今回はめかぶを与えられる時期や下ごしらえのコツなどをご紹介します。
めかぶは何歳から与えていいの?離乳食後期からがおすすめの理由とは
めかぶは食物繊維が多く、歯ごたえがあります。ねばりがあり、赤ちゃんにはすりつぶしにくく噛みちぎることの難しい食材のひとつです。まだモグモグがうまくできない小さな赤ちゃんには与えないほうがよいでしょう。
赤ちゃんに食べさせる場合には離乳食後期(9~11ヶ月)に少量ずつ与えるようにしましょう。その際、細かく刻みスプーン1杯を目安に与えてください。
めかぶっていったい何?わかめとの違いは?おいしい旬は春先です。
海藻のひとつであるめかぶ。そもそもめかぶってどんな食材なのでしょう?
実はめかぶはわかめの根元部分!わかめはひらひらと薄い形状ですが、めかぶは厚みのあるひだ状の葉が特徴です。茎部分も食べることができ、しっかりとした歯ごたえがあります。
旬の時期は3~4月の春先ごろです。めかぶの有名な産地である三陸でとれる生めかぶは春先の一か月が最もおいしい時期とされています。5月を過ぎると一気に味が落ちてしまうので、おいしい時期にスーパーなどで出会えたらぜひ食べてみてください。
めかぶの下ごしらえのコツ。生めかぶとパックのめかぶで処理は変わる?
めかぶには鮮魚コーナーに並んでいる「生めかぶ」と、そのまますぐに食べることができるパック売りのめかぶがあります。
どちらも離乳食に与える場合には下処理が必要です。簡単にできる下処理の方法をご紹介します。
生めかぶの下処理
生めかぶは水でよく洗い、汚れを落とします。フリルのような部分をミミ部分と言い、茎と切り分けておきます。
鍋にお湯を沸かし、茎を入れて20秒茹でて、ミミ部分を加え10秒ほど茹でます。
色が褐色から鮮やかな緑色に変わったところで冷水にとります。
水気を切り、ミミ部分を細かく刻んで離乳食に使いましょう。固さが気になる場合には、トロトロになるまで煮ると安心して与えることができますよ。
茎の部分も食べられますが固いので、大人がいただきましょう。
パック詰めのめかぶ
味付けのされていない、調味料無添加のものを選びましょう。
すでに細かく刻まれてパック詰めになっているので、水洗いをしてからすぐに与えることができるので便利です。生めかぶと同様、固さが気になる場合にはトロトロになるまで煮てから与えてくださいね。
離乳食後期から。めかぶのおいしい幼児食レシピ。
めかぶのお味噌汁
【材料】(幼児1食分)
・めかぶ 小さじ2
・豆腐 20g
・だし汁 1カップ
・味噌 2g
【作り方】
①:めかぶは下処理をして細かく刻む。豆腐は1センチ角に切る。
②:鍋にだし汁と豆腐をいれて3~4分煮る。
③:めかぶを②に加え2~3分煮たら、味噌を溶かし入れ完成。
めかぶのとろねばお粥
【材料】(幼児1食分)
・めかぶ 大さじ2
・ごはん 50g
・だし汁 カップ1/2
・醤油 大さじ1
【作り方】
①:めかぶは下処理し、食べやすい大きさに細かく刻む。
②:小鍋にだし汁と醤油をいれ沸騰させる。
③:②にごはんをいれ、やわらかくなるまで煮る
④:お好みのやわらかさになったら、めかぶを加え軽く火を通し完成。
子どもが体調不良のときは免疫力が下がっているのでおすすめのレシピです。ぜひためしてみてください。
毎日食べて免疫力アップ!めかぶの栄養素を紹介します。
めかぶはわかめより栄養価が高く、免疫力を上げる効果のある数少ない食材のひとつです。フコイダンという栄養素が免疫力を高めるといわれています。フコイダンはねばりの元になっている成分で、風邪やインフルエンザなどを防ぐ効果があります。
そしてフコイダンはピロリ菌を殺菌する効果があるという研究結果がでており、抗がん作用があることも判明しています。がん予防効果も期待されるので積極的に摂りたい食材ですね。
また現代人に不足しがちな食物繊維も豊富です。食物繊維は水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」のふたつに分かれます。
めかぶのネバネバは水溶性食物繊維で、糖質の吸収をおだやかにする効果があります。食後の急な血糖値の上昇をおさえることで、コレステロールの改善や糖尿病にも効果が期待できるのです。
そして糖質はゼロ!ダイエットや健康に気をつかっている人には頼もしい食材ですね。
めかぶに関するよくある質問と回答
Q: めかぶとは何ですか?
A: めかぶとは、わかめの付着器の上にある、葉状部の中で厚く折り重なってひだ状になった部分です。生殖細胞が集まった部位で、成実葉や胞子葉に相当します。日本では食用にされることが多いです。
Q: めかぶの主な産地はどこですか?
A: めかぶの主な産地は、三陸海岸一帯の太平洋側です。この地域で取れるめかぶは三陸めかぶとしてブランド化されており、高値で取引されます。三陸周辺の海は山や川にも恵まれており、リンや窒素などの栄養素が豊富に含まれています。
Q: めかぶにはどんな効能がありますか?
A: めかぶには、アルギン酸やフコイダン、ミネラル、EPAなどの栄養素が多く含まれています。これらの栄養素は、便秘解消、免疫力向上、高血圧の予防、中性脂肪低下、発毛、胃痛の解消、新陳代謝の活発化などの効能が期待されています。
まとめ:めかぶは何歳から?離乳食後期(9~11ヶ月)からです。
日本人になじみ深い海藻のひとつであるめかぶ。低カロリーで、健康にも効果が期待される栄養たっぷりなすごい食材ですね。
小さいお子さんに与えるときには、細かく刻みやわらかく煮るなど下処理が必須です。
免疫力を上げる万能な食材なので、今までめかぶに親しみがなかった方もぜひ取り入れてみてくださいね。