離乳食の一番最初に食べる食材のお米。そのお米を細かく砕いて粉状にした米粉は、離乳食としても使用することができます。また、小麦の代わりにパンやお菓子作りに使用することができるため、とても便利な食材です。
しかし、正しい米粉の選択、食べさせ方を知らないと窒息のリスクがあります。本記事では米粉はいつから赤ちゃんが食べられるか、米粉と小麦の違い、米粉がなぜ離乳食に危険と言われているのか、正しい米粉の選択、調理方法、おすすめレシピをご紹介します。
米粉が離乳食に危険って本当?
米粉にはうるち米ともち米から作られた物の2種類がありますが、もち米から作られた米粉は粘り気が強く、噛んでいると弾力が出てきます。そのため歯が生えそろっていない赤ちゃんは、喉に詰まさせてしまう危険性があります。
離乳食で使用する際には、うるち米から作られた米粉を使用しましょう。
また、米粉製品であっても、原材料や添加物にグルテンが含まれていたり、製造工場で小麦を含む製品の生産をしている場合は、グルテンが含まれていることがあります。米粉を購入する際は、食品表示ラベルを確認しましょう。
米粉って離乳食でいつから食べさせていいの?
米粉は消化吸収が良いため、離乳食初期から与えられます。初期はお粥の代わりとして、汁物のとろみづけ、小麦粉の代わりとしても使用できます。
米粉ってなに?
米粉はお米を細かく砕いて粉状にしたものです。うるち米という普段食べているご飯の米を砕いたものと、もち米を砕いたものの2種類があります。
小麦はアレルギー反応が出現する危険性があるグルテンを含んでいますが、米粉には基本的にはグルテンを含んでいないため、小さな赤ちゃんでも安心して口にすることができます。
米粉と小麦粉って何が違うの?
米粉と小麦の違いは、簡単に言うとグルテンが含まれているかと、必須アミノ酸の含有量です。小麦粉には、アレルギー症状が出現する可能性のあるグルテンが含まれていますが、米粉には含まれていません。また、米粉には必須アミノ酸が小麦粉よりも多く含まれています。
必須アミノ酸とは栄養素として食べ物から摂取しなければならないアミノ酸です。必須アミノ酸は人間の体内では十分な量を作り出すことはできません。米粉はアミノ酸以外にも神経機能を正常に保つビタミンB1や抗酸化作用があるビタミンEなどもたくさん含まれている栄養価の高い食材の一つです。
米粉の選び方、おすすめの米粉は?
上記でも説明しましたが、喉に詰まらせてしまう危険性があるため、離乳食用の米粉はうるち米の米粉を選びましょう。
また、購入する際はグルテンフリー(米粉1gに対してグルテン含有量が20ppm以下の商品)、または、ノングルテン(米粉1gに対してグルテン含有量が1ppm以下の商品)を選びましょう。
おすすめの米粉
米の粉
国産のうるち米で作られている米粉です。粒子が細かくダマになりにくいので、調理がしやすいです。1kgで545円(amazon価格)で購入できるので、お手頃な価格でに手に入るのもおすすめする理由です。
参考:https://www.amazon.co.jp/dp/B009KFE700/
米粉の離乳食の始め方は?
まずはベビースプーン1杯から開始し、少しずつ量を増やしていきましょう。
初期(5〜6ヶ月頃) | なめらかにすりつぶした状態 | ヨーグルトくらい |
中期(7〜8ヶ月頃) | 舌で潰せる固さ | 豆腐くらい |
後期(9〜11ヶ月頃) | 歯茎で潰せる固さ | バナナくらい |
完了期(12ヶ月〜18ヶ月) | 歯茎で噛める固さ | 肉団子くらい |
*「授乳・離乳の支援ガイド」離乳食の進め方の目安より一部改変
離乳食初期、中期、後期の米粉のおすすめレシピ
離乳食初期(5〜6ヶ月)10倍がゆ
粒がないので裏ごしの手間も省けて楽ちんです。
【材料】
米粉・・・小さじ1
水・・・大さじ2
【作り方】
①:耐熱容器に米粉と水を入れてよく混ぜる
②:ふんわりラップをして、途中混ぜながら電子レンジ(600W)で1分程加熱する。
離乳食中期(7〜8ヶ月)にんじんの米粉蒸しパン(3個分)
【材料】
米粉・・・100g
豆乳・・・70g
ベーキングパウダー・・・5g
にんじん・・・30g
【作り方】
①:にんじんをすり潰す。
②:①と豆乳を泡立て器で混ぜ、米粉、ベーキングパウダーを加え、米粉のダマがなくなるまで混ぜる。
③:耐熱容器に薄く油を塗り、生地を流す、流す
離乳食後期(9〜11ヶ月)バナナパンケーキ
【材料】
バナナ・・・1本
米粉・・・100g
ベーキングパウダー・・・4g
豆乳・・・150g
【作り方】
①:バナナと牛乳をブレンダーまたはミキサーにかける。
②:米粉、ベーキングパウダーをボウルにいれ、1を入れて泡立て器でしっかり混ぜる
③:熱したフライパンで火が通るまでしっかり焼く
まとめ:米粉は離乳食であげても危険ではない
米粉は消化吸収が良いため、離乳食初期から与えられます。初期はお粥の代わりとして、汁物のとろみづけ、小麦粉の代わりとしても使用できる便利な食材です。
必須アミノ酸が小麦粉よりも多く含まれており、ビタミンB1やビタミンEも豊富に含まれている栄養価が高い食材でもあります。
その一方で、もち米から作られた米粉は粘り気が強く、噛んでいると弾力が出てくるため、歯が生えそろっていない赤ちゃんは、喉に詰まさせてしまう危険性があります。
離乳食で使用する際には、うるち米から作られた米粉を使用しましょう。本記事のレシピを覚えておくと、離乳食作りに活躍しますよ。ぜひ、お子さんに作ってあげてみてくださいね。