育児書などによると、かまぼこを与えてもいい時期は1才から1才半を過ぎた離乳食完了期から食べさせてもいいとされています。
かまぼこなどの練り物には塩分が多く含まれています。赤ちゃんの体は消化機能が未熟なため、塩分を取りすぎると腎臓に負担がかかってしまいます。
ではどのように与えてあげるといいのでしょう。
今回はかまぼこなどの練り物を赤ちゃんに食べさせられる時期とその手順、かまぼこを使ったレシピについてまとめました。
かまぼこを使った離乳食はいつから食べさせてもいいの?
私たち大人にとって、かまぼこやちくわなどの練り物は副菜などのアレンジにも使いやすく、食べる機会も多いのではないでしょうか。
3歳をすぎた幼児はそのままでも食べられるようになります。
うどんの付け合わせやお弁当の彩りに使ったり、可愛いキャラクターの形をしたかまぼこはおやつ感覚で喜んで食べたりもしてくれます。
そのままでもおいしく食べられて、色々な料理に使えるのでとても身近な食べ物ですよね。
冒頭でもお話したように、離乳食完了期(12~18ヶ月)の赤ちゃんはかまぼこを与えても良いとされています。
しかし、まだ離乳食を食べている赤ちゃんには塩分が多く、積極的に与えなくても良い食材でもあります。
また、歯が生え始めの赤ちゃんにとっては嚙み切りにくく、喉に詰まらせてしまう危険性もあるのでひと手間工夫してからあげましょう。
かまぼこを食べさせても良いとされる時期が離乳食完了期なのはなぜ?
離乳食完了期にあたる、1才から1才半ごろの赤ちゃんは多くの栄養素を母乳やミルク以外の食べ物からとれるようになってきます。
歯がたくさん生えそろってくるこの時期には、しっかりと噛んで食べる力がついてくる時期です。
離乳食後期には手づかみで食べる楽しさを知ることが中心でしたが、完了期になると手先が上手に使えるようになりスプーンやフォークを使って食べたがる子もいます。
離乳食で食べさせる固さのめやすは、ゆで卵の卵白や肉団子くらいのものを歯ぐきでつぶせる程度の固さです。
だんだんと、歯や歯ぐきで噛んで食べるようになるので、軟飯からごはんに切り変えたり、人参などの根菜は1センチの角切りにしてあげると食べやすいです。
大人のメニューから取り分けて、同じものを食べられるようになってきますが、味付けは薄味でやわらかいものを取り分けてあげるようにします。
このように離乳食完了期は大人と近いメニューや食べ方が少しづつできるようになってきます。
しかし、噛む力がついてきたとはいえ、完了期でも柔らかい食材を中心に与え、噛んで食べる練習をしている途中です。
かまぼこには弾力があるため、口の中で小さくなるまで嚙み切って食べられるようになる完了期に与えるのが良いといわれています。
しっかり噛む力がついていないうちは、喉に詰まらせてしまう危険があるので、注意しながら食べさせてあげましょう。
離乳食でかまぼこを食べさせたいときの塩抜きはどうやってする?
かまぼこにはたくさんの塩分が含まれていて、赤ちゃんにとっては体に負担がかかってしまうと最初にも言いました。
ではどのようにして塩抜きをしてあげればいいのでしょう。
ここからは塩抜きの方法をご紹介しますので参考にしてくださいね。
離乳食の かまぼこ の塩抜き方法
練り物は弾力があり、大きすぎると喉につまらせてしまいます。
①:まずは包丁で小さく刻みましょう。
小さく刻んだかまぼこの塩抜きをします。
②:湯を沸かした鍋にかまぼこを入れて数分煮ます。
これだけで大丈夫。簡単ですよね!
少量であれば、刻んだかまぼこを茶こしに入れて熱湯を回しかけて湯通しさせます。塩分は湯に流し出してあげましょう。
これで下ごしらえはOKです。
赤ちゃんの離乳食は薄味が基本です。
塩抜きをしても完全に塩分がぬけたわけではないので、他の食材に混ぜる場合も味付けは基本的にしなくてもいいです。
かまぼこに残った少量の塩分で素材の味も引き立ちますよ。
離乳食でかまぼこを与えたいときの量はどのくらいがベスト?
かまぼこは魚をすりつぶして、食塩などの調味料とまぜ合わせ、加熱して固めた加工品です。
離乳食完了期(12~18ヶ月)に魚を与える目安は、15~20gとされています。ですが、かまぼこは加工品で調味料が多く含まれているので小さじ1づつ様子を見ながら量を増やしていきましょう。
また、調味料の中に含まれるつなぎには、卵や小麦、乳などアレルギーを引き起こす成分も多く使われています。
かまぼこに含まれるアレルギー成分が少量だとしても、アレルギーを起こすお子さんもいらっしゃるので、卵不使用のかまぼこを使って少しづつ食べさせてあげてもいいですね。
かまぼこを使った離乳食完了レシピをご紹介!
離乳食完了期には、不足しがちになってくる鉄分を多く取り入れられるメニューがおすすめです。
実はかまぼこは栄養価の高い食べ物です。私たちの健康や体を作るためには欠かせないたんぱく質が沢山含まれています。
ほうれん草で鉄分を、かまぼこやたまごで良質なたんぱく質をとりましょう。
離乳食完了期 栄養満点の茶碗蒸しレシピをご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
電子レンジで栄養満点のかんたん茶碗蒸し
【材料】
・溶き卵・・・大さじ1
・かまぼこ・・・お好み
・ほうれん草・・・お好み
・にんじん・・・お好み
・しいたけ・・・お好み
・だし汁・・・大さじ2
①:かまぼこを小さく刻み、塩抜きをします。しいたけ、ほうれん草はみじん切り。にんじんはさいの目切りにします。
②:茹でた野菜とかまぼこ、しいたけを器にいれます。
③:溶き卵大さじ1をボウルにいれます。
④:溶き卵が入ったボウルにだし汁大さじ2を加え混ぜ合わせます。
そのあと、茶こしを使って②の器にいれます。
⑤:ラップをふんわりかけて500wで約30秒加熱します。
様子を見ながら、火が通るまで少しづつ温めましょう。
⑥火が通ったら完成です。
にんじんに含まれるカリウムは体の中の塩分や水分のバランスをとりやすくしてくれたり、かまぼこに含まれた塩分を上手に排出させる働きもあります。
他にも、にんじんにはβ-カロテンという栄養素があります。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは子供の発育にも良いとされています。
まとめ:かまぼこは離乳食完了期(12~18ヶ月)から塩抜きして赤ちゃんにあげよう
かまぼこ は離乳食完了期の赤ちゃんに与えるときには、塩分が多いので塩抜きをしてから食べさせてあげましょう。また、喉に詰まらせないように小さく刻んだり、柔らかくしたりする工夫が必要です。
かまぼこは魚のたんぱく質が豊富です。たんぱく質がとれる電子レンジで簡単に作れる茶碗蒸しレシピをご紹介しました。赤ちゃんの健康や発育に役立つ かまぼこレシピをぜひ試してみてください。
かまぼこ は色々な料理に使える便利な食材ですが、赤ちゃんには少量で十分です。大人と同じように食べさせるのは控えましょう。
かまぼこ離乳食のQ&A
Q1. 離乳食完了期の赤ちゃんにかまぼこを与えるときの量はどのくらいですか?
A1. かまぼこは塩分が多いので、小さじ1づつ様子を見ながら量を増やしていきましょう。また、かまぼこにはアレルギー成分が含まれる可能性もあるので、卵不使用のかまぼこを使って少しづつ食べさせてあげると安心です。
Q2. 離乳食完了期の赤ちゃんにかまぼこを与えるときの塩抜きはどうやってしますか?
A2. かまぼこを小さく刻んで、湯を沸かした鍋に入れて数分煮ます。少量であれば、刻んだかまぼこを茶こしに入れて熱湯を回しかけて湯通しさせます。塩分は湯に流し出してあげましょう。
Q3. 離乳食完了期の赤ちゃんにかまぼこを与えるときの注意点は何ですか?
A3. かまぼこは弾力があるので、喉に詰まらせないように小さく刻んだり、柔らかくしたりする工夫が必要です。また、かまぼこは加工品で調味料が多く含まれているので、他の食材に混ぜる場合も味付けは基本的にしなくてもいいです。かまぼこに残った少量の塩分で素材の味も引き立つのです。