離乳食にほうれん草は危険なのでしょうか?結論、離乳食にほうれん草は危険ではありません。ただし、ほうれん草にはシュウ酸が含まれるので、必ずアク抜きして離乳食を作りましょう。
離乳食が始まると普段の食事を作る時より色んな事が心配になりませんか?子供には出来るだけ安全でおいしいものを食べさせてあげたいですよね。ほうれん草にはアクがあることは結構有名で知っておられる方も多いと思います。
アクの強い食材は離乳食に使ってもいいのか不安ですね。今回は離乳食にほうれん草は危険なのか、安全に食べるためのアク抜きの方法やおすすめのレシピなどを紹介していきたいと思います。
離乳食に ほうれん草は危険?
ほうれん草はアク抜きをすれば、離乳食として安全に食べることができます。
ほうれん草はカロテン、ビタミンC、鉄、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。特にβーカロテンは赤ちゃんの発育を促進したり、健康な肌を作るのに大事な栄養素で是非離乳食に取り入れたい食材です。鉄分も豊富に含まれていて赤ちゃんの貧血予防にもいいですね。
栄養たっぷりのほうれん草ですが、問題となるのはアクに含まれるシュウ酸とよばれる物質の含有量が他の食材と比べて群を抜いて多いことです。
シュウ酸は苦味やえぐみの原因になります。シュウ酸はカルシウムと結びつきやすく血液中のカルシウムと結びつくと筋肉痛を引き起こし、腎臓結石の原因になります。シユウ酸は赤ちゃんだけでなく、大人も注意が必要です。
離乳食でほうれん草を安全に食べる方法
ほうれん草のアク抜きを行う方法は鍋で茹でる方法と電子レンジを使用する方法があります。
鍋で茹でて、ほうれん草をアク抜き
ほうれん草の葉の部分だけをよく洗う
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たっぷりのお湯で2分程度茹でる(塩は入れないで!!)
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冷水にさらす
電子レンジでほうれんをアク抜き
ほうれん草の葉の部分だけをよく洗う
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水気をきらずにそのままふんわりとラップをかける
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600Wのレンジで葉1枚につき20秒加熱する
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冷水にさらす
以上の方法でアク抜きします。シュウ酸は水に溶けやすい性質のため茹でたり水にしっかりさらすことで除去できます。
電子レンジでシュウ酸は除去できますが、心配な方はお湯で湯がく方法をお勧めします。ほうれん草を茹でた汁はシュウ酸がたくさん含まれているので離乳食や料理に使用しないようにしましょう。使用した鍋もシュウ酸が付着しているのでよく洗ってください。
茹でたほうれん草は離乳食初期~中期ではすり鉢やブレンダーですりつぶしてペースト状にしてください。ほうれん草の茎は繊維が多く離乳食後期まで使用することは避けたほうがよいです。
ほうれん草のアク抜きが手間がかかって難しいという方は、赤ちゃん用のほうれん草パウダーが売られているのをご存じですか?面倒な手間が省け、離乳食に混ぜるだけでほうれん草が手軽に摂取できるのでお勧めです。
ほうれん草のペーストの保存方法
上記の方法で作ったほうれん草のペーストは、冷ましてから製氷皿か離乳食専用の冷凍保存用トレーなどを利用して冷凍保存してください。使用する場合は1週間以内に使用し、再加熱を必ず行ってください。
ほうれん草を離乳食で食べさせるときのポイント
ほうれん草はアク抜きをしても、赤ちゃんの味覚は敏感なので苦味やえぐみを感じて嫌がることもあります。そんな時はお粥に混ぜたり、ジャガイモのペーストに混ぜると舌触りが滑らかになり食べやすいです。他にはミルクと混ぜたり、果物と混ぜるなど赤ちゃんの好みに合わせて工夫してみましょう。
おすすめレシピ
おすすめの離乳食のレシピを紹介していきます。
①ほうれん草のパン粥
ほうれん草2枚と食パン1//5枚を使用します。
ほうれん草は上で紹介した方法でペーストにします。
鍋に大さじ3の水、ちぎったパンをいれトロトロになったら、ほうれん草と合わせると出来上がりです。
②ほうれん草とじゃがいものスープ
ほうれん草5g、ジャガイモ10g、野菜の煮汁大さじ2を使用します。
上で紹介した方法のほうれん草と茹でたジャガイモをすりつぶしたものを一緒に大さじ2のスープを入れてひと煮立ちさせれば出来上がりです。
③ほうれん草のミルク粥
ほうれん草の葉2枚と10倍粥大さじ1.5と粉ミルク小さじ1を使用します。
10倍粥と粉ミルクを鍋に入れ弱火にかけ粉ミルクが溶ければ、ペーストにしたほうれん草を混ぜて出来上がりです。
ほうれん草を使用する際にシュウ酸の摂取が心配な方は、カルシウムを含む粉ミルクや牛乳などと一緒に作るとカルシウムも摂取できていいですよ。
まとめ
ほうれん草を離乳食で赤ちゃんにあげるのは危険ではありません。
ほうれん草はアク抜きをすれば離乳食初期から使用できる、赤ちゃんの成長に必要な栄養たっぷりの食材です。
ほうれん草にはシユウ酸が含まれているので、湯がいたり電子レンジを使用して必ずアク抜きをしましょう。しっかりとアク抜きを行うことでシユウ酸を除去し苦みやえぐみを軽減できるので安全にほうれん草を食べれます。
電子レンジよりは湯がくほうがお勧めです。今は赤ちゃんの離乳食用のほうれん草パウダーも売られているので、離乳食に混ぜるだけで時短にもなりますし手軽にほうれん草が取れるので是非使ってみてください。
栄養がたくさんのほうれん草を離乳食レシピに取り入れていってくださいね。