ホタテは、歯が生えてしっかり噛めるようになる、1歳頃から与えることができます。
他の貝類と比べて肉厚で、クセのないホタテは、スープにしたり炒めたり、ごはんに混ぜたりと、様々な食材に合います。
生だと柔らかそうに見えるホタテは、火を通すと弾力が出て、噛み切りづらくなりますので、消化しやすいように細かく切るなどして与えましょう。
ホタテの栄養素にはタンパク質、うまみ成分のアミノ酸、鉄・亜鉛・マグネシウムなどのミネラル、ビタミンが含まれています。
ミネラルのように食事からでしか摂取できない栄養素も含まれているため、食べられるようになったら与えてあげたい食材ですね。
ホタテは何歳から食べられる?下処理のやり方も紹介!
ホタテは1歳頃から与えることができます。
3際未満にホタテを与えるには加熱が必須ですが、加熱すると固くなるため、与えるのは歯が生える1歳以降が良いでしょう。
ホタテの下処理のやり方
【材料】
・ホタテ(貝がら付き)
【作り方】
①:ホタテをタワシで洗い、平たい方を上にして、洋食用のナイフを貝がらに入れ、ナイフを貝がらの上側に沿わせるようにして貝柱の上部を切り、貝がらを開ける
②:ヒモ(ヒラヒラしている部分)と内臓を一緒に取り除いたら、貝柱の下部を切り、取り出す
③:取り出した貝柱を水で洗い、月齢に合わせて小さめに切る
【ポイント】
下処理後は、そのまま調理に使用したり、お好みの方法で加熱してください。
貝がらを開ける際、貝に指を挟んで怪我をすることがあるので、タオルで貝を包んでから開けるか、軍手を着けると安心です。
ホタテは必ず新鮮なものを使用しましょう。
貝がら付きから下処理をするのは大変なので、ホタテの刺身や水煮の缶詰を買っても良いですね。内臓やヒモが処理されているので、簡単かつ安心です。
水煮の缶詰を使う際は、塩分が濃いので、汁は使わず、貝柱は茹でて塩抜きしてから使うようにしましょう。
ホタテに食べられない部分はある?
幼児が食べられる部分は、貝柱のみです。
ホタテの部位は、ウロ、エラ、生殖巣、ヒモ、貝柱がありますが、ウロは大人でも食べられません。
ウロ(中腸腺)と呼ばれる黒緑色の内臓は、肝臓のような働きをしており、カドニウムやヒ素などの有毒物質を蓄積していることがあります。
ウロに含まれる貝毒は熱に強く、加熱しても分解されません。
貝毒は麻痺性と下痢性がありますが、麻痺性貝毒は最悪の場合死に至る危険性もあるため、絶対に取り除くようにしてください。
生のホタテは何歳から食べられる?
生のホタテは、生ものを消化できるようになる、3歳頃から食べることができます。
与える時は、必ず体調が良く元気な時にしましょう。
風邪を引いていたり、体調が悪い時は、免疫力や抵抗力が落ちているため、中毒やアレルギー症状が出やすいので、生ものは避けるようにしましょう。
また、初めて生で食べる際は、アレルギーが無いか確認するため、小さじ1杯から試してください。
ホタテは同じ貝のアワビと違い、アレルギーが出やすい食材ではありませんが、口の中が痒くなったり腫れたりする、口腔アレルギー症候群になることがあります。
すぐ病院にかかれるように、平日の午前中に与えると安心ですね。
1歳向け幼児食のレシピ!お野菜とホタテのクリームシチュー
【材料】
・にんじん1/2本
・玉ねぎ1/2個
・かぼちゃ1/2個
・ホタテ(貝柱)2〜3個
・バター10g
・薄力粉大さじ1.5
・温めた牛乳200ml
・赤ちゃん用コンソメ少々
・野菜の茹で汁適量
【作り方】
①:にんじん、玉ねぎ、皮をむいたかぼちゃを8mm〜1cm角に切り、柔らかくなるまで茹でる(茹で汁は後で使うのでとっておく)
②:細かくみじん切りにしたホタテ(貝柱)と①の野菜をバターで炒める
③:火を止めて、②に薄力粉を加えて混ぜる
④:③を弱火にし、温めた牛乳、野菜の茹で汁を少しずつ加えて馴染ませる
⑤:④に赤ちゃん用コンソメを加えて味を整え、とろみがつくまで煮込む
【ポイント】
たくさんできるので、余ったら製氷トレーなどで冷凍保存すると良いでしょう。
甘いシチューにホタテのうまみが加わって、子どもも食べやすいレシピです。
2歳向け幼児食のレシピ!ほうれん草とホタテのバター醤油ソテー
【材料】
・ほうれん草
・ホタテ(貝柱)
・バター5g
・醤油2〜3滴
【作り方】
①:ほうれん草を茹で、水でしめた後、小さく切る
②:フライパンにバターを熱し、小さく切ったホタテ(貝柱)と①を炒める
③:②に醤油を加えて、炒め合わせる
【ポイント】
ほうれん草にはえぐみがあるため、炒める前に下茹でをした方が良いでしょう。
ホタテと相性抜群のバター醤油に、ほうれん草をプラスして、味も栄養も満点のレシピです。
ホタテに関するよくある質問と回答
Q1. ホタテの貝毒はどこにあるのですか?
A1. ホタテの貝毒はウロと呼ばれる黒緑色の内臓にあります。ウロは肝臓のような働きをしており、有毒物質を蓄積していることがあります。ウロに含まれる貝毒は熱に強く、加熱しても分解されません。ウロは絶対に取り除いてください。
Q2. 生のホタテは何歳から食べられますか?
A2. 生のホタテは3歳頃から食べられます。生ものを消化できるようになる年齢です。生で食べる時は、体調が良く元気な時にしましょう。風邪を引いていたり、体調が悪い時は、免疫力や抵抗力が落ちているため、中毒やアレルギー症状が出やすいです。また、初めて生で食べる際は、アレルギーが無いか確認するため、小さじ1杯から試してください。
Q3. ホタテの下処理はどうやってしますか?
A3. ホタテの下処理は以下のようにします。 ①ホタテをタワシで洗い、平たい方を上にして、洋食用のナイフを貝がらに入れ、ナイフを貝がらの上側に沿わせるようにして貝柱の上部を切り、貝がらを開ける ②ヒモ(ヒラヒラしている部分)と内臓を一緒に取り除いたら、貝柱の下部を切り、取り出す ③取り出した貝柱を水で洗い、月齢に合わせて小さめに切る 下処理後は、そのまま調理に使用したり、お好みの方法で加熱してください。 貝がらを開ける際、貝に指を挟んで怪我をすることがあるので、タオルで貝を包んでから開けるか、軍手を着けると安心です。 ホタテは必ず新鮮なものを使用しましょう。
まとめ:ホタテは何歳から?1歳からです。栄養満点で成長期の子供にピッタリ
ホタテは1歳頃から食べることができ、低脂肪でタンパク質も豊富で、成長期の子どもにピッタリの食材です。
しかし、貝といえば食中毒が気になりますよね。
ホタテは毒素がウロに集まっているので、きちんと内臓を取り除けば安心して食べることができますよ。
また、貝毒は国が定期的に調査をしているため、貝毒が出るとニュースになります。子どもに与える時は、ニュースで貝毒が出ていないか確認してから与えるのも良いですね。
貝毒は加熱しても分解されませんが、ノロウイルスには加熱が効くため、加熱してから与えると良いでしょう。
ノロウイルスもウロにあるので、貝柱のみを食べるならば可能性は低いですが、加熱しておくと安心です。
特に3歳未満の子は、消化器官も未熟なので、絶対に加熱してから与えるようにしてください。
厚生労働省によると、中心部が85〜90℃で少なくとも90秒以上の加熱が望ましいとのことです。
また、新鮮なホタテを使うことも重要です。
購入する際は、少しだけ口の開いているものを選び、閉じたり開きすぎているものは避けてください。
ホタテの刺身の場合は、ツヤと透明感があり、筋肉繊維がしっかりしていて、どっしりしたものが良いでしょう。
栄養豊富で海鮮のうまみもあるホタテ。
お子さまが食べ物をしっかりと噛めるようになったら、是非チャレンジしてみてくださいね。