赤ちゃんのほっぺたがほんのり赤いと、とっても可愛らしいですよね?
でも、よく見るとなんだかかぶれてるようにも見えるし、ちょっぴりかゆそうです。
しばらくすると、首や耳の後、目の周りまで赤く、荒れ始めて、
「これはアレルギーかな?」
と心配になっているママもいるのではないでしょうか?
それ、もしかしたら「よだれかぶれ」かもしれません。
- 「よだれかぶれ」て何?
- なんで「よだれかぶれ」になるの?
- 今まで大丈夫だったのに、急にかぶれ始める理由は?
- どうすれば防ぐことができるの?ケアの方法は?
- 病院に行くべき?
このような疑問を持つママのための「よだれかぶれ」に関する記事です。
目次
よだれかぶれとは?
よだれかぶれって何?
よだれかぶれの原因は、文字通り「よだれ=唾液」です。唾液は口の中の粘膜を保護したり、口の中を洗浄、殺菌してくれます。
「よだれかぶれ」は、唾液が皮膚に付着し、ほっぺや口まわりがかぶれることです。
赤くなったり、湿疹ができたり、カサカサしたり、ひどい場合はじゅくじゅくしたり、症状は赤ちゃんにより異なります。
また睡眠中によだれが流れて、首や耳の裏などがかぶれる場合や、赤ちゃんの手によだれがついて、目の周りを触ったことにより、目の周りがかぶれてしまう赤ちゃんもいます。
よだれかぶれになるのはいつ頃?
赤ちゃんのよだれは、生後2~3カ月頃から出始めます。そして、歯が生え始めて、離乳食が始まる生後5~6か月頃になると量も増えてきます。そのため、多くの赤ちゃんがこの時期によだれかぶれになります。
1~2歳頃には、よだれの量が落ち着き、飲み込めるようになってきます。皮膚も強くなってくるため、よだれかぶれは起きにくくなっていきますよ!
よだれかぶれの原因は?
赤ちゃんの口の筋肉が未発達
赤ちゃんは生後5~6か月ころによだれの量が増えてきます。しかし、赤ちゃんは口の周りの筋肉が発達していないので、口を閉じてうまく唾液を飲み込むことができません。その結果、余分な唾液が、口から垂れてしまいます。
赤ちゃんは肌が敏感
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は大人の2分の1の薄さしかないと言われています。そのため、よだれやほこりの汚れや、ちょっとした刺激で肌がかぶれ、荒れてしまいます。また皮脂分泌が少ないので、乾燥しているため、肌はとてもダメージを受けやすいです。
よだれの拭き残し
赤ちゃんのよだれを拭き取る時に、ちゃんと拭き取れてない場合もあります。赤ちゃんの肌に負担をかけないように、こするのではなく、ポンポンと抑えるようによだれを拭き取るママも多いと思います。
「優しく」を意識することは大切ですが、よだれが綺麗に拭き取れず、付着し続けると、よだれかぶれが起こりやすくなります。
強く拭きすぎるや拭きとるモノが肌への刺激になっている
一方で、よだれをしっかり拭き取ることを意識しすぎて、肌に刺激を与えてしまい、よだれかぶれになる場合もあります。よだれを拭き取る素材が肌に刺激を与えることもあります。
さらに、よだれでタオルや布に雑菌が繁殖してしまう場合もあります。
ベビー用スタイが原因!?
ベビー用スタイ、いわゆる「よだれかけ」は、よだれで服が汚れるのを防いでくれます。
しかし、頻繁に取り換えるようにしないと、逆効果になってしまいます。
肌によだれが付着してしまうだけでなく、雑菌も繁殖してしまい、結果としてよだれかぶれを引き起こしてしまう場合があります。
よだれかぶれを防ぐホームケア
よだれかぶれを防ぐ、もしくは治すためには、
- 清潔にすること
- 保湿すること
- ダメージを与えない
この3点が重要なポイントです。
よだれはこまめに拭き取り、清潔にしよう
赤ちゃんの肌に長時間よだれが付着すると、よだれかぶれになりやすいです。よだれはこまめに拭き取り、肌を清潔に保つことが重要です。
乾いた布では、よだれを取り切れません。お湯などで湿らせたガーゼやコットンで、よだれを拭き取ってあげましょう。睡眠中によだれが流れてしまう首や耳の後ろも忘れずに拭いてあげましょう。
さらに、よだれが付着した手で、触れることによりよだれかぶれになる場合もあるので手も忘れずに拭いてあげるのこともポイントです。
一日に一度は、無添加の石鹸などを使い、優しく顔を洗ってあげましょう。日中に拭き残したよだれをしっかり落とすことができ、清潔に保つことができます。
スタイをこまめに交換する or やめる
よだれかけを利用する場合は、一日に6~8回は変えてあげる必要があります。よだれが多い赤ちゃんの場合は10回以上変えるというママもいます。
赤ちゃんによって荒れやすさは様々ですが、湿ってきたら交換するのがベストですよ!
また、よだれかけを外すことで、こまめによだれを拭き取るようになり、よだれかぶれが治
ることもあるので、気になるママはぜひ試してみてください!
こまめに保湿する
拭き取ったり、水などで洗って、清潔にしたら必ず保湿してあげることが重要です。
水分をある程度拭き取り、口まわりやほっぺに使える保湿クリームを塗ってあげましょう。
普段から、しっかり保湿しておくことで、よだれかぶれになるのを防ぐことができます。
保湿剤であるワセリンなども効果的です。
薬局などで購入する場合は、
- 赤ちゃんが使える刺激の弱いもの
- 舐めたり、口に入っても安全なもの
この2点を薬剤師さんにしっかり相談し、購入してください。
保湿剤は、赤ちゃんのよだれですぐに取れてしまうので、ついたくさん塗ってしまいたくなります。しかし、根気よく薄めに何度も塗ってあげることがポイントです!
ふき取る素材を見直す
赤ちゃんのよだれを拭き取るものは、肌にダメージの少ないガーゼやコットン、ふわふわのタオルを使いましょう。赤ちゃんの肌はとっても敏感です。
さらに、赤ちゃんは、よだれだけでなく、涙や鼻水、汗や、食べこぼしなどで何度も顔を拭かなくてはなりません。
コットンは薬局などで売っているものを利用すると使い捨てできるため便利です。
身近で使いやすいティッシュペーパーはとっさに拭う程度なら構いませんが、常用するのはお勧めしません。
大人でも何度も鼻をかむと赤くなってしまいますよね?さらに、濡れてしまうとすぐにボロボロになりますし、よだれの量が多いと1枚では厳しいです。
洗って何度も使用でき、しっかり拭き取ることができるガーゼか水分を吸収することができるタオルがおすすめです。
赤ちゃんの爪を丸く切る
よだれかぶれになった時だけに限りませんが、赤ちゃんの爪はこまめに丸く切ってあげましょう。爪が伸びていたり、丸くカットしておかないと、かぶれたところをひっかいてしまいます。よだれかぶれになっている時は、肌が敏感で傷つきやすい状態です。さらに、赤ちゃんも気になって触ろうとするので特に要注意です。
何度も切るのが大変だからと、切りすぎて深爪にならないように注意しましょう!
ひどい場合には小児科か皮膚科へ
市販の薬でホームケアを続けていても、よだれかぶれが治らなかったり、悪化する場合は、お医者さんにすぐ相談です。
赤ちゃんのよだれかぶれが治らないからと、大人の荒れ薬などを使用するのは厳禁です。
病院であれば、市販のものより、良く効き、赤ちゃんに安全な薬を処方してくれます。
肌トラブルだと「小児科?それとも皮膚科?」と迷うママも多いと思います。
基本的には、どちらの病院でも赤ちゃん用のかぶれや湿地の薬を処方してもらえます。
離乳食が始まっているならば、赤ちゃんによっては、よだれかぶれではなくアレルギーの場合もあります。離乳食からのアレルギーが心配な場合は、小児科の方が相談しやすいでしょう。
しかし、空気が乾燥し、赤ちゃんの肌トラブルが起きやすい時期は、同時に風邪やインフルエンザが流行る時期でもあります。この時期に小児科に行と、病気をもらってくる可能性も高まります。よだれかぶれが気になり始めたら、あらかじめ評判の良い、子供を連れていけそうな皮膚科を探しておくと安心ですよ!
まとめ
赤ちゃんのよだれかぶれは、単なる肌トラブルといっても悪化すると治すのは大変です。
よだれかぶれが悪化した場合は、すぐに病院に行きましょう。
しかし、よだれかぶれになる前に、気づいてケアしてあげられるのはママしかいません。
重要なのは、よだれかぶれになる前に「防ぐ」ことです。
- 「少しカサカサしてるかも・・・」
- 「よだれの量が増えてきた・・・」
そんな赤ちゃんの様子に気づいたら、肌を清潔に保ち、ちゃんと保湿してあげましょう。
ぜひママの手で、赤ちゃんの肌を守ってあげてくださいね!