卵はとってもタンパク質が豊富で、ぜひ離乳食に使いたい食材です。しかし、三大アレルゲンと言われている卵を赤ちゃんに与えるのはとても心配ですよね。
- 赤ちゃんに卵はいつから与えていいの?
- 卵の栄養素
- 卵離乳食の進め方と注意点
- おすすめレシピ
「離乳食に卵を使うのが心配!」というママにおすすめの記事です。
卵はいつから食べられる?
卵黄は離乳食中期から
卵黄は離乳食中期である生後7~8か月頃から与えることができます。
離乳食が早いor遅い赤ちゃんは、離乳食が始まってから2か月以上が経ち、しっかりと自分で飲み込めるようになったら移行のタイミングです。
卵のアレルギー成分は、主に卵白に含まれています。そのため、離乳食中期はアレルギー物質の少ない卵黄から、少しづつ与えるようにしましょう!
卵白は離乳食後期から
卵白は離乳食後期である生後9~11か月頃から与えることができます。
こちらも、赤ちゃんの離乳食スピードに合わせて、離乳食中期から2ヶ月以上経過し、卵黄が問題なく食べられるようになった頃が移行のタイミングです。
卵白は卵黄に比べ、アレルギー症状が出やすいため、与える場合は卵白以上に注意して与えるようにしましょう!
両親がアレルギー体質など、赤ちゃんがアレルギーに敏感である可能性が高い場合は、卵黄、卵白ともに無理にその時期に与える必要はありません。お医者さんとよく相談し、その子のスピードで挑戦するようにしましょう!
卵の栄養素
卵には、タンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は、炭水化物、脂質とともに、三大栄養素と呼ばれており、身体を作るのに欠かせない栄養素です。
また、抗酸化作用を持つ「メチオニン」や「カロチノイド」という必須アミノ酸が含まれており、老廃物の排出や代謝を促進する働きがあります。
さらに、脳を活性化させ、記憶や学習能力に大きな効果があると期待されている神経伝達物質「コリン」という栄養素も含まれています。
これ以外にも、身体を構成するために必要な栄養素が多く含まれているため、「スーパーフード」とも言われています!
卵離乳食の進め方と注意点
アレルゲンの少ない卵黄から挑戦しよう
離乳食に卵を使う場合は、アレルギ―物質の少ない卵黄から与えるのがポイントです。
卵白は卵黄に比べて、タンパク質がとても豊富ですが、その中でも「オボアルブミン」や「オボムコイド」というタンパク質が、アレルゲンとなっています。
また卵白は卵黄より消化しづらいため、離乳食後期になるまで絶対に与えないようにしましょう!
少しずつ与える/連日与えない
卵黄、卵白ともに初めて与える時は様子を見ながら、少しずつ与えるようにしましょう!
最初は、耳かき1杯程度の量を目安に始めましょう。アレルギー反応が見られなければ、小さじ1杯程度まで、少しずつ増やしていきます。
また、アレルギー反応は与えてから30分以内現れることが多いとされていますが、一度卵を与えたら、2~3日は様子を見るようにし、連続で与えるのは避けましょう。
完全に火を通す
卵を与える時は、アレルギー物質を減らすため、完全に火を通すようにします。
高温度で加熱するほど、そして加熱時間が長いほど、アレルギーは起きにくくなります。
特にアレルギー物質の「オボアルブミン」は、しっかり加熱することにより、タンパク質の構造が変化し、アレルギー物質ではなくなります。
平日の午前中を選ぶ
初めて卵を与える時間は、必ず病院が開いている、平日の午前中を選ぶようにしましょう。
アレルギー反応は、アレルギー物質を摂取してから約30分以内に起こることが多いとされています。30分以降にアレルギー反応が出たとしても、病院に駆け込めるように、午前中に与えるのがポイントです。
卵のおすすめレシピ3選
初めての卵黄を使ったおかゆ
作り方
- 鍋に卵をいれ、浸るくらいの水を入れたら火にかけ、沸騰したら中火にして、15分ほどしっかり茹でる
- 粗熱をとり、白身から黄身だけを分ける
- 黄身は使用したい量だけ、茶こしで細かくしておく
- 7倍がゆ(約50g)に、黄身を適量のせたら完成
初めて卵を食べる赤ちゃんにおすすめです。今まで問題なく食べることができているお粥に、卵黄をのせるだけなので、量も調整しやすくておすすめです。
アレルギー反応がなければ、卵黄の量を少しずつ増やしましょう!
離乳食中期から、食べることができる鶏ささみやさけ、納豆や野菜なども加えるとレパートリーを増やすことができますよ!
大根と人参の卵炒め
作り方
- 大根、人参は皮をむいて、柔らかくなるまで茹でる
- 大根と人参は離乳食の状況に合わせて、みじん切りorすりつぶす
- 固ゆで卵を作り、卵黄だけ取り出して、細かくつぶす
- 大根と人参を卵黄とあえて完成
卵黄に慣れるまでは、いろどり程度に少量を振りかけ、食べられる量が増えてきたら、混ぜ合わせるようにしましょう!離乳食後期になり、卵白にアレルギー反応がなければ、卵白の量を増やしていき、最終的には全卵で作ることも可能です。卵黄を細かくするときは、茶こしなどがあると便利です。人参と卵黄で、とっても鮮やかな離乳食に仕上がりますよ!
卵黄プリン
作り方
- 調乳した粉ミルク60㏄を用意し、冷ましておく
- 卵黄1個分を室温に戻し、お箸でしっかりかき混ぜる
- 卵黄と粉ミルクを茶こしでこしながら、耐熱容器に注いで、アルミホイルでしっかりフタをする
- フライパンに耐熱容器を置き、容器の半分まで水を注ぐ
- フライパンもフタをした状態で、10~15分弱火でゆっくり加熱する
- 余熱でそのまま放置し、冷めたら冷蔵庫で冷やして完成
卵黄がしっかり食べられるようになった赤ちゃん向けのおやつです。
卵白が食べられるようになったら、卵白も少しずつ混ぜてあげるようにしましょう。
プリンがしっかり固まってない場合は、加熱時間を増やすとしっかり固まってくれます。いちごやバナナといったフルーツを加えるのもおススメです。ぷるぷるしているので、赤ちゃんも喜んでくれること間違いなしですよ!
まとめ
卵は栄養満点ですが、アレルゲンになりやすく、注意が必要な食材です。
- まずは卵黄から始める
- しっかり加熱して、アレルゲンを減らす
- 少量から与えて、2~3日に一度から始める
- 初めての卵は平日の午前中に!
これらの注意点を意識して、卵を使った離乳食ライフを楽しみましょう!