腕の中で寝るのに置くと泣く赤ちゃんの対応
抱っこでは寝てくれる赤ちゃんが布団におくとたちまち泣き出してしまう、いわゆる「背中スイッチ」に悩まされるお母さんは多いのではないでしょうか?
しかしながら、これは誰でも通る道、これも個性であるとあきらめている方もおられるかもしれません。でもあまりに寝不足になってしまったりすると、気持ちに余裕のあるお母さんだってまいってしまいますよね。
- 抱っこでは眠るのにお布団に寝かせると途端に起きちゃうor泣いちゃう
- どうしたら起こさずにお布団で寝てくれるの?
- 睡眠不足でもう限界!誰か助けて!
そんな悩みを持つお母さんに向けた「赤ちゃんの睡眠」に関する記事です。
背中スイッチの3段階とそれぞれの原因
抱っこで寝た赤ちゃんが、布団に寝かせようとして、背中がついた途端に目覚めて泣き出す、いわゆる「背中スイッチ」。
これは生まれた時から1歳、長い赤ちゃんでは2〜3歳まで続く赤ちゃんもいますが、それらの原因は大きく分けて3つの段階に分けることができます。
< 0から2か月>不安定期
出生後から2ヶ月までの背中スイッチの多くは、
・お母さんの腕の中からお布団に降ろされた状況の変化にびっくりした
・お母さんから離れ、不安を感じた
といったことが原因として考えられます。
< 3から6か月>睡眠リズムの変化期
3か月を過ぎる頃から、1日中寝ていた赤ちゃんも、寝る起きるの間隔が少しずつ長くなるようになります。
5か月を過ぎた頃にはお昼寝の回数が減り、夜にまとめて寝てくれることも増えてきます。このように睡眠リズムが少しずつ変化してくる時期が3から6ヶ月の時期となっています。
大人の私たちでさえ大きく睡眠時間が変わると、思うように寝ることができないことがありますよね?
赤ちゃんはもともと眠りが未熟であったり、眠り下手なので、さらに睡眠リズムが大きく変化すると、うまく眠ることができず、泣いたりぐずったりする事は、ごく自然なことなのです。
< 7か月〜>脳の成長期
生後7ヶ月頃を過ぎると、赤ちゃんは今まで以上に刺激に敏感になり、背中スイッチが悪化することがあります。
これは大脳辺縁系と呼ばれる部分が大きく発達し、欲求、欲望、不安などの情緒が発達している印です。しかしまだ言葉をうまく話せず、感情をコントロールすることもうまくできないため、ただ泣いて訴えます。
さらに赤ちゃんは日中に受けた脳の刺激を、睡眠中に整理します。その結果、脳が活発になり、刺激されて興奮してしまうことで、目が覚めてしまいます。この頃から突然夜泣きが始まる赤ちゃんがいるのも同じ理由からです。
またこの時期には生活リズムがほぼ一定になってくるため、夜中に頻繁に起きて、泣くことが癖になってしまわないように生活リズムを整えることが重要です。
生活リズムに変な癖がついてしまうと、赤ちゃんが自分でうまく寝付くことができず、抱っこやお母さんが傍にいないと寝られない状態が、長引く恐れもあるため注意しましょう!
0〜2か月:背中スイッチの対策
0〜2ヶ月頃の赤ちゃん生まれて間もない頃は、
1.お母さんの抱っこから布団に下ろしたときの環境の差をなくす
2.お腹の中にいた時と同じような環境に近づける
この2点に集中するようにしましょう。
お布団を温めたり毛布やバスタオルごと抱っこしてあげるのが効果的です。
お母さんの腕の中でぬくぬく眠っていたのに、突然冷たいお布団に寝かされると赤ちゃんだってびっくりしまいます。さらに、お母さんがいなくなったことにも気づいて、さらにびっくりして泣いてしまいます。
毛布やバスタオルごと抱っこしてあげるのは、お母さんに抱っこしてもらっていた状態を保ったまま寝かせられることに加え、胎内で眠っていた状態に近づけ、安心させるという効果もあります。
授乳クッションやおひなまきをすることで、まんまるに寝かせることを意識するのも同じような効果が期待できます。
ゆらゆらベッドや、お母さんの心音や胎内音などもyoutubeなどを利用すると、お布団に降ろしても、安心して眠ってくれることもあるので、簡単なものからトライしてみるのもおススメです!
3~6か月:背中スイッチの対策
この時期は、生活リズムが大きく変化してくるため、
0~2ヶ月の時の対策に加えて、
1.寝やすい環境づくり
2.睡眠時間のコントロール
3.スキンシップでリラックス
この3点に注意することで背中スイッチの発動率を抑えましょう!
部屋は暑すぎたり、寒すぎたりしないか?部屋の明るさや、テレビやスマホの音、外音にも気を配りましょう。
お布団やパジャマも寝苦しくないかなど、眠りにふさわしい環境を作るようにすることがポイントです。
さらに赤ちゃんの生活リズムを整えるために、朝はカーテンを開けて朝の光を浴び、夜は部屋を暗くするなど、昼夜の区別をつけるようにしましょう。
また、赤ちゃんは睡眠中に、成長ホルモンが分泌され、体が成長します。
大人の都合で、睡眠時間にばらつきが出ないようにしましょう。
他にも頭をなでたり、マッサージをしてあげたりするとリラックスして、より寝やすくなります。
お布団にすぐに降ろさず、お腹の上に一度寝かせてみたり、お布団に寝かせても、しばらく身体を離さずに添い寝をするなども、起きずに寝てくれることもあります。
一方、この時期にはお母さんも「睡眠不足と疲れでもう限界!」と気持ちが折れそうになってくることもあると思います。
積極的に赤ちゃんと添い寝をしたり、家族を頼ったりしましょう。
赤ちゃんの眠りには、お母さんのリラックスした気持ちも重要です。
7か月~:背中スイッチの対策
7か月頃からは、脳の発達に伴い、刺激に過敏に反応します。さらに睡眠中に日中の刺激を整理するため、脳が活発になり、刺激されて興奮してしまい、目が覚めてしまいます。背中スイッチも今まで以上に敏感になることもあります。
生活リズムも、だんだんと癖がついてくる時期です。
1.引き続き、生活リズムや睡眠環境を意識する
2.昼寝は早めに切り上げ、活発に遊ばせる
3.リラックスや気分転換
この3点を意識しましょう。
朝起きる時間や、夜眠る時間をしっかりと決めるだけではなく、食事の時間や昼寝の時間も決めるようにしましょう!
赤ちゃんがおすわり、ハイハイなどを自分でできるようになる頃には、お昼間に活発に遊ばせてあげることもポイントです。夜になると疲れて、よく眠ってくれるようになります。
マッサージや頭をなでるなどのスキンシップはもちろん、さらにゆっくりとした口調で
- 「ねんねの時間だよ~」
- 「今日は楽しかったね~疲れたね~」
と言いながら、眠りを促したり、あくびをして見せるなど、眠そうな空間を作り上げましょう。
ゆっくりとした口調で絵本などを読んであげるのも効果的です。
「〇〇をした後は、寝る時間」など、いわゆる入眠儀式などを決めておくと、赤ちゃんも寝る時間を認識してくれ、すんなり寝てくれるようになります!
まとめ
この記事では、赤ちゃんの敏感すぎる背中スイッチを中心に紹介してきました。背中スイッチをはじめとして、「赤ちゃんの眠り」に関する悩みは、生まれたばかりの赤ちゃんを持つお母さんにとって、意識しても簡単には解決できないことかもしれません。
重要なことは、あきらめずにそれぞれの赤ちゃんに適した方法をみつけてあげることです。
そして赤ちゃんだけでなく、お母さんにとっても、あとあと負担の少ない育児になるように、色々な工夫や対策を早い段階から挑戦してみてください!