青のりときくと焼きそばやたこやきの上にパラパラとかかっている、あくまで「彩りのため」なんて気がして、ろくに栄養なんてないと思っていませんか。
実は青のり(素干し)には100グラムあたり77グラムもの鉄分が含まれていて、なんとひじきよりも多いんです。
青のりとよく似たものでアオサがありますが、姿かたちは似ていますが、まったくの別物で含まれる栄養も異なります。
とはいえ、青のりとアオサは一度に多く摂取することは難しいですよね。離乳食に上手に使えれば効率よく栄養が採れるかも?今回は青のりを使った離乳食レシピ5選をご紹介します。
離乳食で使う青のりの栄養
文部科学省が公表している「日本食品標準成分表2015年版」の食材100グラムあたりの鉄分含有量において、「青のり(素干し)」は77グラムで「ひじき」の58.2グラムよりも高い数値となっています。
他にもカリウム、カルシウム、人間の体内では作ることができないミネラルも多く含まれます。なお、塩分は100グラムあたり8グラムで味付け海苔の約2倍となっています。ですので鉄分が多く含まれているからといって、食べすぎ、特に赤ちゃんに与えすぎるのはやめましょう。
離乳食で使う青のりとアオサの違い
青のりとアオサはどちらも海藻ですが、違う種類のものなんですよ。
青のりは細い糸のような形をしていて、アオサは葉っぱのような形をしています。
青のりは風味がとても豊かで高級品として扱われています。お好み焼きや焼きそばにかけるとおいしいですよね。アオサは水で戻してから味噌汁や天ぷらに使うとおいしいです。スーパーでもリーズナブルな値段で販売しています。
青のりは鉄分が多くて、アオサはカルシウムが多くて、どちらも体にいい栄養があります。例えば、青のりはひじきよりも鉄分が多くて、あおさは牛乳よりもカルシウムが多いんです。青のりとあおさは見た目が似ていますが、味や栄養や使い方に違いがあるんですね。
赤ちゃんは離乳食で、青のりをいつから食べられる?
青のりは赤ちゃんが離乳食に慣れてきた離乳食中期(生後7,8か月~)から食べることができます。
乾燥していることが多いため、赤ちゃんが食べたときにむせないように水分を含んだものとよく混ぜるようにしましょう。また、塩分を多く含むため、風味付け程度に、最初は耳かき1さじから始めましょう。
調理した後、冷凍することはできますが、水分を含んでいないと電子レンジで解凍したときにすぐに焦げてしまうため、青のりだけで冷凍するのはやめましょう。
青のりをつかった離乳食レシピ5選
青のりは鉄分が豊富で赤ちゃんの健康に良い食材です。ここでは、青のりを使って作ることができる離乳食レシピを5つご紹介します。どれも簡単に作れて、青のりの風味や色合いが食欲をそそります。月齢に合わせて調整してみてくださいね。
青のり粥
月齢に合わせたおかゆに青のり小さじ4分の1ふりかけるだけで青のりの風味豊かなお粥の完成です。
無味無臭な味が嫌いな赤ちゃんでもこれなら食べてくれるかもしれません。
青のりポテト
茹でて火を通して食べやすい大きさに切ったジャガイモ、またはつぶしたジャガイモに青のりを適量かけるだけで完成です。
まるで青のり味のポテトチップスを食べているような感覚になります。月齢が上がってきたら、ふりかけたあとにオーブントースターで焼いて表面が硬くならない程度に焼いてあげると噛み応えがでて、おいしく楽しく食べてくれるかもしれません。
じゃがりこ(離乳食後期以降)
茹でて火をとおしたジャガイモをつぶして、熱いうちに片栗粉、青のりを入れて混ぜます。少し味をつけたい方はほんの少しマヨネーズを入れましょう。混ぜたらお子様が握りやすいスティック状に成型し、フライパンで弱火で両面3分ずつ焼きます。お好みで細かく切って柔らかくした人参を入れてもGOODです。
ベビーお好み焼き(離乳食後期以降)
小麦粉、すりおろした長いも、千切りキャベツ、しらす、出汁、青のりを混ぜて、平べったく成形して蒸し焼きにします。ソースをかけなくてもしらすの塩味や青のりのかおりがしてとってもおいしいお好み焼きができます。長いもから水分が多く出るため、出汁は最後に様子を見ながら入れましょう。水分が多いと固まりにくいため、混ぜたときにキャベツの姿が見えるくらいにしましょう。
おにぎり(後期以降)
食べやすい大きさに成型したおにぎりに、鰹節(削り粉)、青のりをまぶして完成です。
離乳食で使える市販の青のりを販売しているメーカー
少しかけるだけでも風味や色合いを各段とアップしてくれる青のり。実は日本では多くの企業が青のりを販売しています。代表的なメーカーを商品の特徴とともにご紹介します。
向井珍味堂
高知県を主とした国産の海藻を使用し、業務用からプライベートブランド開発まで多方面で商品開発を行っています。
カメセ水産
産地にこだわり、品質にこだわり、味にこだわりアオサ、青のりをブレンドしています。ふりかけ式のオリジナル商品を販売しています。
青のり本舗近藤甚株式会社
徳島県を主とした生産地から良質な青のり、アオサを安全性にこだわって生産しています
藤沢商事
国産ではありませんがリーズナブルに購入できます。質より量という方におすすめ。
離乳食の青のりのよくある質問と回答
Q: 青のりとアオサはどうやって見分けることができますか?
A: 青のりは細い糸のような形をしていて、アオサは葉っぱのような形をしています。また、青のりは風味が豊かで高級品として扱われていますが、アオサはリーズナブルな値段で販売されています。
Q: 青のりは離乳食にいつから使えますか?
A: 青のりは離乳食中期(生後7,8か月~)から使えます。塩分が多いため、風味付け程度に少量から始めましょう。また、乾燥していることが多いため、水分を含んだものとよく混ぜて赤ちゃんがむせないようにしましょう。
Q: 青のりを使った離乳食レシピでおすすめは何ですか?
A: 青のりを使った離乳食レシピは色々ありますが、おすすめは青のり粥、青のりポテト、じゃがりこ、ベビーお好み焼き、おにぎりです。どれも簡単に作れて、青のりの風味や色合いが食欲をそそります。月齢に合わせて調整してみてくださいね。
まとめ:青のりは栄養豊富で離乳食にも使えます
青のりは鉄分が豊富で赤ちゃんの健康に良い食材ですが、青のりとよく似たアオサとは違う種類の海藻です。
今回は、青のりとアオサの違いや栄養について詳しく解説しました。また、青のりを使った簡単でおいしい離乳食レシピも5つご紹介しました。青のりを販売しているメーカーも紹介しましたので、ぜひ参考にしてくださいね。