赤ちゃんの言葉の発達は、クーイング、喃語、意味を持つ単語の順で獲得してます。
喃語が出てきてから、意味のある言葉の数が増えるまでの、何を話しているかわからない、宇宙語のような言葉もとっても可愛いですよね。
赤ちゃんの成長には個人差が大きいですが、初めての育児で、少しでも他の赤ちゃんと違うところがあると不安になる方もいると思います。
本記事では、赤ちゃんの言葉の発達や、発達の違いから心配になる自閉症の特徴についてまとめました。
赤ちゃんの言葉の発達
赤ちゃんはクーイング→喃語→初語(意味を持つ単語の発語)の順で言葉が発達していきます。
クーイング(目安:生後1ヶ月〜)
クーイングとは赤ちゃんが舌を使わないで「あー」「うー」「くー」などの、簡単な母音を発する意味のない言葉を言います。
個人差はありますが生後1ヶ月頃に、赤ちゃんの機嫌がよく、リラックスしている時にこのような声が出やすいと言われています。
クーイングは喉や口が発達したという証拠でもありますよ。
喃語(目安:生後4ヶ月〜)
喃語はまだ言葉を話さない赤ちゃんが、自分の意思で発する意味のない言葉です。生後4〜7ヶ月の間に話し始めます。
初めは「あー」などの母音から始まり、「ぷー」「ばー」などの子音、「まんまんまん」などの繋がる音へと発達していきます。
喃語は唇や舌を使うので、発音の種類が豊富になります。赤ちゃんは大人の口を見ながら、どうやって舌や喉、口の筋肉を動かせば音が出るのかを試しながら喃語を発していますよ。
初語(目安:12ヶ月前後)
徐々に「ママ」「ブーブー(車)」「まんま」など、意味のある言葉を発するようになります。これが初語です。
喃語が多い、よく喋るのって自閉症なの?
脳機能に何らかの障害があることがわかるのは、早くて3歳くらいと言われています。しかし、赤ちゃん時代から見られるサインがあります。
自閉症の特徴
- 視線が合わない、あやしても笑わない
- 生後9ヶ月までに喃語がない
- 生後12ヶ月までに指差し、バイバイなどの身振りがない
- 名前を呼んでも振り返らない
- 生後16ヶ月までに言葉が出ない
- 生後24ヶ月までに意味のある2語文を話さない
- 怒りっぽくなる
- 集団行動が送れない、変化に抵抗がある
子育て発達支援センターの支援員の方にお聞きしましたが、自閉症のお子さんは人に対して興味がないのが特徴とのことです。
よく喋る、喃語が多いからといって自閉症ではないかと心配に思う方もいますが、上記の特徴を見ると可能性は低いことがわかりますね。
上記に当てはまる点があるからといって、障害があるとは言い切れませんが、不安や心配がある際には、かかりつけの小児科医や子育て支援センターなどに相談することをおすすめします。
おしゃべりな赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方
たくさん喃語を話すようになって、大人には意味のわらない喃語に、ママとパパは戸惑ってしまうかもしれません。
赤ちゃんは何かを意図していることもあれば、声を出すことを楽しんでいることもあります。
赤ちゃんが声を出していたら、目を向け、声をかけてあげましょう。大人でも話しかけているのに無視されたら寂しいですよね。
赤ちゃんも同じです。優しく、ゆっくり、目を合わせて赤ちゃんとのお話を楽しんでくださいね。
また、ママもパパも人間です。赤ちゃんのおしゃべりに疲れてしまうこともあります。そんな時は、5分でもいいから赤ちゃんから離れて1人になってみましょう。ベビーカーに乗せたり、抱っこ紐でお散歩に行くのもいいですよ。
外に出ると落ち着く赤ちゃんもいますし、そのまま眠ってくれる赤ちゃんもいますよ。
まとめ:赤ちゃんが喃語をしゃべりすぎなのと自閉症は関係性が低い
赤ちゃんの喃語は赤ちゃんなりのママやパパへのメッセージです。他の赤ちゃんよりおしゃべりだからといって、必ずしも発達障害がある訳ではありません。
不安や心配がある際には、かかりつけの小児科医や子育て支援センターなどに相談しましょう。
赤ちゃんのうちしかできない、今だけの赤ちゃんとの喃語でのおしゃべりを存分に楽しんでみてくださいね。