お子さんは野菜好きですか?
離乳食の間は、何でも食べてくれたわが子。
でも、2歳くらいですね。唐突に野菜を全く食べなくなりました。親としてはかなり焦りました。
栄養バランスが気になるし、一生懸命作ったご飯を食べてくれなくて悲しいし、なんでも食べる子を見て羨ましくなってしまったりも。
筆者の体験談ですが、よくある話だと思います。
でも大丈夫。それでも子どもは育つし、いつかは食べます。わが子は思春期の今では家族の誰よりも大きく育って、何でも食べる子になりました。
2児のママで看護師の筆者が野菜を食べさせようと奮闘し、そこから生み出してきた工夫をお伝えします。
今まさに頑張っているママたちが、ちょっとでも助かるとうれしいです。
- 2歳児が野菜を食べないときに試してみたい!楽しく食事をするための4つの工夫
- 野菜嫌いな2歳児も大好きになる!魔法のような野菜の隠し方とは?
- 緑の野菜嫌いは治る?2歳児の成長に合わせて変わる味覚と食習慣について
- 野菜嫌いの2歳児におすすめ!野菜を隠したおやつレシピ
- 2歳半の野菜嫌いに効果的な食育法!親子で楽しく野菜に触れる方法とは?
- 野菜全く食べない2歳児の健康リスク:ビタミンやミネラルの不足が引き起こす症状とは
- 野菜しか食べない2歳児に必要な栄養素とは?サプリメントや食品の選び方
- 2歳児にも人気!野菜が見えないカレーとスープの作り方
- 2歳児が野菜を食べなくなったのはなぜ?野菜嫌いの原因と対処法
- 2歳児に葉物野菜は必要?葉酸やカルシウムなどの栄養素と効果
- 2歳児の野菜摂取量はどれくらい?栄養バランスの目安と注意点
- 2歳児の野菜嫌いにイライラしないで!ママの心が楽になるコツ
- 2歳児が野菜を食べないときにおすすめの野菜ジュース!手作りと市販のメリットとデメリット
- 急に野菜を食べなくなった2歳児は一時的なもの?好き嫌いはいつまで続くのか
- 2歳児が野菜を食べないと便秘になるのはなぜ?便秘の原因と対策
- 野菜を食べない子供の将来は?肥満や病気になりやすい?野菜の栄養素と効果について
- 肉しか食べない2歳児におすすめの食事メニュー!肉と野菜のバランスをとる方法とは?
- まとめ
2歳児が野菜を食べないときに試してみたい!楽しく食事をするための4つの工夫
我が家でやっていた工夫を紹介します。
- 野菜にアテレコしてみる。
- 大人や兄弟が美味しそうに食べて見せる。
- 野菜が出てくる絵本を読み聞かせる。
- 先に野菜のおかずを少しだけ配膳する。
大体のおうちでやっていそうな内容ですが、これが効果がありました。
1番効いたのは野菜先出し作戦です。
子どもは好きなおかずから食べることが多いです。苦手な物だけが最後に残ったら、まず食は進みません。空腹は最高の調味料といいますし、腹ペコならまだ食べるかもと考えたのですが、正解だったようです。
少しでも食べられたら褒めちぎります。それ以上食が進まなくなったら片づけて、他の子どもの好きなメニューを配膳します。
ごちそうさまの時点で好物を食べた満足感が残りますし、野菜を食べて褒められる経験にもなるのでおすすめです。
食べないからといって、無理やり食べさせるのはおすすめしません。
好き嫌いは、味やにおいからだけではありません。食にまつわる経験や思い出も影響してきます。
食事=怒られながらするもの、という刷り込みはしたくないものです。食事は楽しい雰囲気でしましょう。
野菜嫌いな2歳児も大好きになる!魔法のような野菜の隠し方とは?
子どもは見た目やにおいで好き嫌いを判断していることが多いので、まずは見えなくしてみましょう。
- 細かく刻んでミンチに混ぜ込む。
- ポタージュにする。
- 卵とじにする。
などが効果的です。
油脂やたんぱく質で表面をコーティングしてあげることで、食べやすくなります。
カレーやバターやケチャップなど子どもが好きな調味料で味付けしてあげるのもいいですね。
緑の野菜嫌いは治る?2歳児の成長に合わせて変わる味覚と食習慣について
この野菜嫌いはいつまで続くんだと嘆きたくなりますが、いつかは治ります。成長途中の一時的な反応であることが多いからです。
見慣れない食べ物に出会うと、子どもは本能的ににおいを嗅ぎます。食べても大丈夫か、判断しているんですね。
そして恐る恐る食べてみますが、苦かったり酸味があると本能的に避けます。
生存本能で、「苦い=毒がある」「酸っぱい=腐っている」と判断していると言われています。
大きくなるにつれてそれも美味しさだと分かるようになりますので、今すぐ無理やり食べさせる必要はありません。
周りの人が食べているのを見たり、繰り返し食べることで「これは安全な食べ物だ」と納得できれば食べられるようになります。
子どもが食べやすいよう工夫して、日常的に食事に加えていきましょう。
野菜嫌いの2歳児におすすめ!野菜を隠したおやつレシピ
ホットケーキミックスの生地に、野菜のみじん切りやすりおろし、またはドライパウダーなどを混ぜ込む方法がおすすめです。
素材そのものより色やにおいが和らぎますし、美味しく食べることができます。
例えば、こんなレシピはいかがでしょう。
- 人参のパンケーキ
- 野菜パウダー入り焼きドーナツ
作り方はとっても簡単です。
人参のパンケーキ
ホットケーキミックス100gに卵半分と牛乳50mlを入れて混ぜる。
すりおろした人参を20g入れて更に混ぜ、フライパンで焼く。
野菜パウダー入り焼きドーナツ
パンケーキと同じ生地に、野菜パウダーを小さじ1~2杯入れて混ぜる。
油を塗った型に生地を流しいれ、180℃に予熱したオーブンで15分焼く。
ドライパウダーはネット通販や製菓用品店などで手に入ります。
筆者は青汁パウダーを入れていました。その場合、はちみつを少し足すと苦みが気になりません。
2歳半の野菜嫌いに効果的な食育法!親子で楽しく野菜に触れる方法とは?
野菜についての理解を深めることで、食べてくれるようになるかもしれません。おすすめの方法はこちらです。
- 野菜の出てくる絵本を親子で楽しむ
- プランターで野菜を育ててみる
野菜の出てくる絵本を親子で楽しむ
野菜が主人公の絵本はたくさんあります。読み聞かせの習慣づけにもなりますし、親子の時間を楽しんでみてはどうでしょうか。
色がきれいなもの、仕掛けがあるもの、コミカルなものなど、色々試してみましょう。
きっとお気に入りに出会えますよ。
プランターで野菜を育ててみる
小さなプランターを用意して、収穫の早い野菜を育ててみると良いです。種をまき、水やりをして、芽が出るのを楽しみましょう。
おすすめはベビーほうれん草です。若い柔らかいうちにちょっとずつ収穫すると長く楽しめますし、苦くなくて美味しいです。
生のままでも食べられますが、湯通しして刻んだものを卵焼きに入れたり、味噌汁の具にすると更に食べやすいです。
自分でお世話した野菜なら、食べてみる気になるかもしれませんよ。
野菜全く食べない2歳児の健康リスク:ビタミンやミネラルの不足が引き起こす症状とは
野菜は食物繊維やビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。野菜を食べないと、どうしてもそれらは不足してしまいます。
どれも大切な栄養素ですので、不足すると様々な悪影響があります。
食物繊維不足では便秘や肥満が、ビタミン不足では肌荒れや口内炎や貧血、ミネラル不足では免疫力の低下などが起こる可能性があります。
どれも健やかな成長のために、避けたい症状ですね。
野菜しか食べない2歳児に必要な栄養素とは?サプリメントや食品の選び方
逆に野菜しか食べないと、また別の栄養素が不足してきます。
子どもの偏食と一口に言っても、その内容はその子によってさまざま。
野菜を食べないのが一番多いパターンですが、野菜ばかりで肉を食べないという子もいます。
においや食感や風味、あとは固くてかみ切れないなどが影響していることが多いようです。
成長につれて食べるようになることが多いですが、ごくまれに肉に対するアレルギーということもあります。無理強いせずに様子を見ていきましょう。
肉は、たんぱく質や鉄分やビタミンが豊富な食材です。どれも健やかな成長に欠かせない栄養素なので、他の食材で補っていきましょう。
たんぱく質は魚や豆類から、鉄分は小松菜やほうれん草や豆類から、ビタミン類は卵黄や牛乳や各種野菜からとることができます。
子ども用のサプリメントも市販されています。グミやラムネなど、子どもが食べやすい形になっています。
上手に取り入れて補っていくと、良いですね。
2歳児にも人気!野菜が見えないカレーとスープの作り方
見た目や嚙み心地で嫌うパターンが多いので、単純に野菜の形をなくしてしまいましょう。
1番野菜拒否がきつかった頃に作っていたカレーのレシピを紹介します。
トマト缶キャベツ人参ピーマン玉ねぎキャベツを、ひたひたの水とコンソメの素で煮込みます。野菜が柔らかくなったら、ハンドブレンダーでポタージュにします。そぼろ状に炒めたミンチを入れて、甘口のカレールーを入れて仕上げます。
野菜嫌いが強い間は、具はミンチのみで良いでしょう。
様子を見ながら徐々に小さく切った固形の具を足していくと、だんだん慣れて食べてくれるかもしれません。
ブレンダーでつぶした時点で牛乳や豆乳で伸ばして味を調えると、ポタージュスープにもできます。
2歳児が野菜を食べなくなったのはなぜ?野菜嫌いの原因と対処法
2歳児が野菜を食べない理由としては
- イヤイヤ期だから
- においが苦手
- 味が苦いから
- 食べにくいから
などがあります。
1つずつ説明していきましょう。
イヤイヤ期
早いと1歳半くらいから、イヤイヤ期に入ってきます。
自我がでてきて自己主張が激しくなり、好き嫌いもはっきりしてきます。
においが苦手
赤ちゃんや小さな子どもが慣れない食べ物に出会うと、本能的ににおいをかぎます。
そうやって、食べても安全なのかを判断しているのです。これは危ないと思ったら、食べません。
味が苦いから
子どもの舌は敏感です。大人には美味しい野菜の風味が、苦みやえぐみに感じられることがあります。
生き物としての生存本能で、苦い=毒があると判断してきた名残りだそう。
この場合、成長するにつれて自然と食べられるようになります。
食べにくいから
子どものかむ力だと、繊維質のものはかみ切りにくいです。
飲み込むタイミングが分からず嚙んでいるうちに、繊維質ばかりが口に残ってしまいます。
繊維を断ち切るように切っておくと食べやすくなりますよ。
2歳児に葉物野菜は必要?葉酸やカルシウムなどの栄養素と効果
葉物野菜に豊富な栄養素としては、葉酸やカルシウムなどがあります。
葉酸はビタミンBの仲間です。赤血球をつくったり、代謝に関わって細胞の増殖を助けます。
カルシウムは骨や歯の材料になります。
どちらも、子どもの健やかな成長には欠かせない栄養素ですね。
葉酸は妊娠中にサプリを飲んだママも多いのではないでしょうか?食べ物だと、海藻類やレバー、納豆や卵、葉物野菜に多く含まれています。水に溶ける性質なので、スープなど汁ごと食べるメニューが良いです。
カルシウムといえば乳製品か丸ごとの小魚というイメージがありますね。でも海藻類や豆類、葉物野菜にも意外と多く含まれているんですよ。きのこや乳製品とあわせると吸収率が良くなります。
どれか1つの食材を大量に取ると、ほかの栄養素が取りすぎになります。色々な食材をバランスよく取っていきましょう。
2歳児の野菜摂取量はどれくらい?栄養バランスの目安と注意点
1~2歳の必要カロリーは約1000kcalです。これは大体ママの半分くらいの食事量になります。そのうち野菜の量は180gと言われています。これで1日分です。
3食に分けると、大人の手のひらにすっぽり乗るくらいの量で1食分(60g)になります。
食事の量は個人差が大きいです。母子手帳の成長曲線と比べて身長体重が順調に増えているか、機嫌よく過ごしているかで判断すると良いです。
米や麺やパンなどの主食、肉魚豆類などのたんぱく質のおかず、野菜中心のおかずがあるとバランスが整いますよ。
2歳児の野菜嫌いにイライラしないで!ママの心が楽になるコツ
好き嫌いなく何でも食べてほしいのが親心ではありますが、焦っても良い結果にはなりません。
いつかは食べるようになります。それが今じゃないだけです。
毎食バランスのよい食事を!と頑張るのは大変すぎますので、数日の間でバランスが整えばいいんです。
それより、みんなで食べる食事は楽しいものだと子どもに伝わるように、肩の力を抜いてやっていきましょう。
2歳児が野菜を食べないときにおすすめの野菜ジュース!手作りと市販のメリットとデメリット
形のある野菜を食べてくれない子どもでも、野菜ジュースなら飲める場合があります。
野菜ジュースで野菜の栄養はカバーできるのでしょうか。
調べたところ、カバー出来るものと出来ないものがありました。他にもメリットデメリットがあるので、併せて説明していきますね。
メリット
市販の野菜ジュース:
味のバランスが良くて、飲みやすい。手軽に手に入る。βカロテンやリコピンなど熱処理することで吸収が良くなる栄養素がとれる。
手作りの野菜ジュース:
食物繊維などの固形分と酵素やビタミンが含まれていて、栄養価が高い。
牛乳や豆乳やヨーグルトを入れたり、使う野菜を選ぶことで、補給したい栄養素を重点的に補える。
デメリット
市販の野菜ジュース:
食物繊維が取り除かれている。高温で殺菌するため、ビタミンCや酵素などの熱に弱い栄養素が壊れている。砂糖が入っていることがある。
手作りの野菜ジュース:
固形成分が多くてのど越しが良くない。ミキサーが必要で手間がかかる。
素材の組み合わせによっては、飲みにくい味になる。飲みやすいように果物を多く加えると、糖質過多になる。
取れない栄養素があるので、市販の野菜ジュースですべての野菜の効果をカバーすることはできません。
手作りの方が栄養価が高いものができるのですが、味とのど越しの問題があるので子どもが飲んでくれるかは運だと思います。
手作りでも市販でも、飲みやすくするために果物を入れることが多いです。そうすると、多く飲むと糖質過多になります。子どもでしたら、1日に100ml程度に抑えましょう。
急に野菜を食べなくなった2歳児は一時的なもの?好き嫌いはいつまで続くのか
我が家のケースを紹介します。2歳ごろ、突然野菜を食べなくなったわが子。
思春期の今は何でも食べますが、食べられるようになったきっかけは小学校の給食でした。
本人によると『友達が美味しそうに食べてるのをみて、食べてみようかなと思った』そうです。
インターネットの口コミやアンケートなどを見てみると、イヤイヤ期が落ち着いてくる3歳くらいから少しずつ改善してくることが多いそう。
いつか食べられるようになるので、焦らず気長に付き合っていきましょう。
2歳児が野菜を食べないと便秘になるのはなぜ?便秘の原因と対策
野菜は食物繊維が豊富です。野菜を食べないとなると、やっぱり不足してしまいます。
食物繊維が不足すると、うんちが固くなり出しにくくなります。
しかし便秘の原因はそれだけではありません。
水分不足でもうんちは固くなりますし、いきむと痛いとか筋力不足でうまく出せないケースもあります。
あとは遊びに夢中でトイレにいくタイミングを逃していることもあります。
対策としては、これらがあります。
- 朝1で水をコップ1杯飲む
- こまめに水分補給をする
- 食物繊維をとる
- 出ても出なくても、朝起きたらトイレに行く習慣をつける
- 適度な運動をする
大人の便秘対策と同じですね。
まずはうんちが出ているか記録を取りましょう。カレンダーにシールを貼る方法なら、子ども自身も楽しんで出来ます。
あまりひどいようなら、病院受診も考えましょう。記録が取ってあれば、医師に状況を伝える助けにもなります。
野菜を食べない子供の将来は?肥満や病気になりやすい?野菜の栄養素と効果について
残念ながら、野菜を食べる習慣がないまま大人になると、肥満や糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクは高くなります。理由はいくつかあります。
- 食物繊維不足
- カロリー過多
- 腸内環境の悪化
- ビタミン・ミネラル不足
それぞれ説明していきましょう。
食物繊維不足
便秘になったり、中性脂肪やコレステロールが高くなる。
カロリー過多
野菜を食べる量が少ないと、相対的に主食や肉魚の量が増えてカロリー取りすぎになりがち。
腸内環境の悪化
食事の肉の比率が多くて野菜が少ないと、腸内細菌が悪玉に傾いてしまう。
ビタミンミネラル不足
免疫力が低くて風邪をひきやすい。代謝が低くて疲れやすい。
野菜がどれだけ体に良いかが分かりますね。
大人の場合、1日に350g以上の野菜を食べることが推奨されていますが、実際は280g程度です。
子どもだけでなく、大人も野菜不足なのです。大人も子どもも、日常的に野菜を食べる習慣をつけて、健康に過ごしましょう。
肉しか食べない2歳児におすすめの食事メニュー!肉と野菜のバランスをとる方法とは?
野菜炒めの肉だけ取って野菜を全残し!とか、されませんか?我が家ではしょっちゅうでした。そういう時は、好物と苦手な物を一体化させてしまいましょう。
野菜に肉の風味が付くよう調理すると、食べてくれる率が上がりました。肉巻きや細かく刻んだ野菜を混ぜ込んだハンバーグやチャーハンなどがおすすめです。
あとは盛り付けも大事です。特に子どもの食事は一人分ずつ、彩りよく盛り付けましょう。そうすると、自然と栄養バランスも整ってきます。
大皿取り分けは止めましょう。何をどれだけ食べたのか分かりにくいし、好きな物だけ食べておなか一杯になってしまいがちです。
まとめ
2歳児が野菜を食べないときに試してみたい工夫やレシピを紹介しました。この記事では、以下の内容をお伝えしました。
- 2歳児が野菜を食べない理由と対処法
- 野菜が見えないカレーやスープの作り方
- 野菜しか食べない2歳児に必要な栄養素とサプリメントの選び方
- 野菜を隠したおやつレシピ
- 親子で楽しく野菜に触れる食育法
これらの情報を参考にして、2歳児の野菜嫌いに悩むママたちが、少しでも楽しく食事をすることができると嬉しいです。