1歳半を過ぎてからほんとによく言葉は発するようになった、そんな風に感じる親御さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、2歳間近の子供を持つママブロガーである筆者が、言葉をたくさん話すようになってきた1歳7ヶ月の子どもとどのようにふれあいを楽しむかご紹介します。
- 1歳7ヶ月になったら言葉が増えるかどうか
- 1歳7ヶ月で言葉の理解を楽しむ おすすめの絵本や遊びとその効果
- 赤ちゃんのスキルや感情、コミュニケーションのコツ
この記事を読むことで、1歳7ヶ月の子どもとコミュニケーションをとるときに、大人がどのような姿勢でいるべきかが分かり、子どもの心身の成長を手助けできる素敵なママ・パパになれます。
まずは、1歳7ヶ月の子どもの成長段階についてと、成長段階を踏まえた環境づくりのコツをご紹介します。
1歳7ヶ月になったら言葉が増える?言葉の刺激と環境づくりのコツ
1歳半くらいの子どもは「マンマ」「ブーブー」などの一語文を話すようになり、また「イヤ」「ヤダ」などの拒否を示す言葉も使うようになります。
そして2歳ごろになると「マンマ ほしい」「ブーブー のる」など2語文を話しはじめます。
1歳7ヶ月の子どもは一語文のレパートリーを増やしたり、2語文の準備をしたりする言葉の発達に大事な時期とも言えますね。
この時期の子どもの言葉の発達においてポイントとなるのは、言葉と動きの連動です。
例えばボールに対して「これはボールだよ」というのは1語文、さらにボールを転がしながら「ボールがコロコロ」と声掛けすることで、「ボール コロコロ」という2語文につながります。
私も2歳間近の子どもがいますが、子どもが興味をもったものに対して、名詞を言うだけではなく動きも言葉にして伝えるようにしています。
また、あまり長い文は言わないように注意しています。
子どもに対して「マンマ食べる?」「ブーブー乗る?」とシンプルに声掛けすることで、子どものなかで「マンマは食べるものなのか!」「ブーブーは乗るものなのか!」と、名詞と動詞が結びついてくれたら嬉しいなと思っています。
最近は「アイス ほしい」や「おうどん ちゅるちゅる」など2語文を話すようになってきました。
言葉を伝えるときは動きも一緒に伝えること、また子どもが混乱しないようシンプルに伝えること、この2つを心がけることで子どもの言葉を取り巻く環境は素晴らしいものになるかと思います。
1歳7ヶ月で言葉の理解を楽しむ親子のふれあい。おすすめの絵本や遊びとその効果
言葉の発達に有益なものとして、絵本の読み聞かせは多くの方がおすすめしています。
私も子どもが小さいころから、プレゼントなどで様々な本をもらい子どもに読み聞かせしました。対象年齢もばらばらだったので、子どもが小さいときには全く興味を示さない絵本もありました。
1歳7か月くらいの子どもにおすすめする1冊は「しろくまちゃんのほっとけーき」です。
私の子どもは1歳くらいまでは、皆さんが一度は見たことがある表紙にクマが書いてある「いないいないばあ」だったり、「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」のだるまさんシリーズが好きでした。
一方「しろくまちゃんのほっとけーき」には一切興味を示さず、なぜこの本が人気なのか不思議でした。ところが1歳半を過ぎたころから料理にも興味を示すようになり、この本を読んでとお願いされることが増えました。
フライパンや卵など身近なものがたくさん出てくること、ホットケーキを焼く描写で「ふつふつ」「ぴちぴち」など様々な擬音表現があることが子どもにとって好きなポイントのようです。
いままで興味を示さなかった本を急に読み始めることがあるので、色んな本を置いておき、子どもが自分で選べるような環境を作るのも大事になるかと思います。
1歳7か月の子どもは、どのくらいの言葉をしゃべる?
1歳7か月の子どもは、どのくらいの言葉をしゃべるのでしょうか。
結論から言うと、1歳7か月の子どもの言葉の発達には個人差が大きく、具体的な目安はありません。一般的には、あーうーなどの喃語から「わんわん」などの一語になってくる時期です。指差しや体で表現するだけの子から、「これちょうだい」などの二語を喋る子もいます。
しかし、言葉が出なくても心配する必要はありません。親の言うことは理解してくる時期なので、体を使ってリアクションを取る子は多いです。言葉が出ない原因としては、あごの機能が未発達な場合や言葉を発する必要性を感じていない場合があります。
言葉を覚えさせたい場合は、親がたくさん話すことや、言葉のやりとりをゲーム感覚で何度も繰り返すことが効果的です。また、絵本の読み聞かせや歌を歌って聞かせることもおすすめです。
1歳7か月の子どもは、どれくらい話せるかは個性によって違います。親と楽しくコミュニケーションを取りながら、子どものペースで成長させてあげましょう。
1歳7ヶ月で言葉が出ない・発語なしは大丈夫?
1歳7ヶ月で言葉が出ない・発語なしは大丈夫なのでしょうか。
結論から言うと、言葉が出ない・発語なしでも大丈夫です。この時期の子どもは、言葉を発するよりも聞くことに集中している場合が多いです。言葉を理解しているかどうかは、親の話に反応したり、指示に従ったりすることで判断できます。
しかし、言葉が出ないことに不安を感じる親も多いでしょう。その場合は、子どもの言葉の発達をサポートする方法があります。例えば、子どもの興味のあるものに名前をつけて教えたり、子どもの目線に合わせて話しかけたり、子どもの話を聞いて反応したりすることです。また、子どもの発語を強要したり、否定的な言葉を使ったりすることは避けましょう。
1歳7ヶ月で言葉が出ない・発語なしでも大丈夫ですが、親としては気になることもあるでしょう。子どもの成長を信じて、楽しくコミュニケーションを取ってあげましょう。
1歳7ヶ月でまだしゃべらない子どもの特徴と、親ができるサポート方法
1歳7ヶ月でまだしゃべらない子どもの特徴としては、以下のようなものがあります。
- 言葉を発するよりも聞くことに集中している
- 言葉を理解しているが表出していない
- 聞こえに問題がある
- 全般的な運動発達の遅れがある
- 発達障害や知的障害が関係している
これらの原因は一概には言えませんが、言葉の発達には個人差が大きく、必ずしも心配する必要はありません。しかし、不安がある場合は、かかりつけ医や保健師などの専門家に相談することをおすすめします。
次に、親ができるサポート方法としては、以下のようなものがあります。
- 体験と言葉を結びつける
- 子どもの興味や気持ちに応える
- 子どもの話を聞いて反応する
- 子どもの目線に合わせて話しかける
- 絵本や歌を楽しむ
これらの方法は、子どもが言葉を学ぶ楽しさや意味を感じられるようにすることを目的としています。親と子どものコミュニケーションを大切にしながら、子どものペースで成長させてあげましょう。
1歳7ヶ月でまだしゃべらない子どもの特徴と、親ができるサポート方法について紹介しました。言葉の発達には個人差がありますが、親としては気になることもあるでしょう。子どもの成長を信じて、楽しくコミュニケーションを取ってあげましょう。
1歳7ヶ月の子どもが言葉の代わりに使う「宇宙語」の種類と特徴
宇宙語とは、幼い子どもがおしゃべりしているけれど意味の分からない言葉のことを言います。宇宙語には、以下のような種類と特徴があります。
- 喃語(なんご):生後6ヶ月から始まる、2音以上の音からなる声のことです。「まーまーまー」「あぶー」などが例です。喃語は、日本語に近い音声を出す練習段階です。
- 初語(はつご):生後1年前後から始まる、意味のある言葉のことです。「ママ」「ブーブー(車)」などが例です。初語は、身近なものや発音しやすい繰り返しの音で言えるようになることが多いです。
- 宇宙語:喃語が出てから、意味のある言葉の数がある程度増えるまでの時期に現れることが多いです。「たかたかたか、んけー、たったかー」などが例です。宇宙語は、お話したいことや伝えたいことが増えてきたけれど、まだ思った通りにお話できないから生じる場合が多いです。
1歳7ヶ月の子どもが言葉の代わりに使う「宇宙語」の種類と特徴について紹介しました。宇宙語は、子どもが言葉を学ぶ過程で出てくる自然な現象です。親としては、子どもの言葉をよく聞いてあげたり、話しかけたりすることで、言葉の発達をサポートしてあげましょう。
1歳7ヶ月の子どもが言葉を真似しないのはなぜ?発達障害のサインかどうか見極めるポイント
1歳7ヶ月の子どもが言葉を真似しないのはなぜなのでしょうか。
結論から言うと、言葉を真似しないことだけで発達障害と判断することはできません。言葉の発達には個人差があり、真似をしなくても親の言うことを理解したり、他の方法でコミュニケーションを取ったりしている場合は、心配する必要はありません。
しかし、言葉を真似しないことに加えて、以下のような特徴が見られる場合は、発達障害の可能性があります。
- 目が合わない
- 人や物に興味がない
- おもちゃや物を使って遊ばない
- 人の気持ちや考えを理解できない
- 変化に対応できない
- 特定の動作や音を繰り返す
これらの特徴は、自閉症スペクトラム障害(ASD)と呼ばれる発達障害の一種に当てはまります。ASDは、社会性やコミュニケーション能力に影響する障害で、早期発見・早期介入が重要です。
もし子どもに上記の特徴が見られる場合は、小児科や保健センターなどに相談してみましょう。専門家の診断や支援を受けることで、子どもの発達をサポートすることができます。
1歳7ヶ月の子どもが言葉を真似しないのはなぜか、発達障害のサインかどうか見極めるポイントについて紹介しました。言葉の発達には個人差がありますが、親としては気になることもあるでしょう。子どもの成長を信じて、楽しくコミュニケーションを取ってあげましょう。
1歳7ヶ月の発達を見逃さないで!赤ちゃんのスキルや感情、コミュニケーションのコツ
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ここまで紹介してきたように1歳7ヶ月ごろの子どもは、言葉の表現も発達してきますし、徐々に自分の感情や意志を表現できるようになります。
ここでは、私が体験したことを踏まえて1歳7ヶ月の子どもとのコミュニケーションのコツをご紹介します。
まず、大事なのは親にとっての当たり前を押し付けないことです。
例えば絵本の読み聞かせをするとき、大人は最初のページから1ページずつ文章を全て読んでいくのが当たり前ですが、子どもにとっては、自分の興味があるページだけを読んだり、時には終わりのページから読んだりすることもあります。
この場合、無理に最初のページから大人のペースで読もうとすると、子どもにとっては不快であり、絵本は楽しくないと思ってしまうかもしれません。
子どもが開いたページを、子どものペースで読み聞かせしてあげると、子どもも嬉しそうで絵本が好きになってくれると思います。
そしてもう一つは先回りしすぎないことです。この時期の子どもは言葉の能力はもちろんですが、運動能力もかなり成長しています。
「○○ ほしい」と子どもが言ったとき、全部その通りにするのではなく、子どもができることであれば、「やってごらん」と声掛けをして、それができたらたくさん褒めてあげるというのが、子どもの心身の成長を促すと考えています。
言葉の表現においても、運動においてもできることが増えるこの時期に、子どものやってみようという積極的な気持ちを認めて見守る、親としては少し手が離れてしまったようで寂しいですが、そんな気持ちでコミュニケーションをとることが大事だと思います。
まとめ
1歳7ヶ月の子どもとのふれあいを楽しむ方法について、この記事では以下の内容をご紹介しました。
- 1歳7ヶ月になったら言葉が増える?言葉の刺激と環境づくりのコツ
- 1歳7ヶ月で言葉の理解を楽しむ親子のふれあい。おすすめの絵本や遊びとその効果
- 1歳7ヶ月の発達を見逃さないで!赤ちゃんのスキルや感情、コミュニケーションのコツ
この記事を読んで、子どもとの絆を深めることができたら嬉しいです。子どもの成長に合わせて、親子で楽しく過ごせるようになるために、ぜひ参考にしてください。
子どもと一緒に新しい体験をして、思い出を作りましょう。